T's LOG  07.17.99〜07.18.99 佐渡1泊2日

 今回は家電量販店を覗いていて店員さんの余りの値引きに感激し、
衝動買いしたデジカメのデビュー戦をと思い付き、急遽1泊2日の日程で
美味い物が食べられて温泉にも入れ、しかも疲れないで車で移動できる
場所は何処かという事で検討して佐渡行きを決めました。

 初めての佐渡でDSは在るのか?早速Internetで検索し、日本スキューバ
潜水株式会社というショップを見つけました。さしたる理由はないが仕事柄
か株式会社という事で妙に安心し、早速連絡してみるとこちらの質問にも親切
に対応してくれる。ちょっと訛って早口のおばちゃんだが好印象だった。
予定が決まっていない事を伝えるとフェリーでの佐渡への到着時間と帰りの
出港時間を教えてくれ、これを決めればダイビングは予定を組んでくれるとの
事だった。大まかな予定で話をし、それで行けるお薦めのポイントを聞いた。
翌日迄に予定を決めて連絡する事となった。自分なりにPCに向かい検討し
予定を組んだ。この会社の事もHPで調べてみるとサービス部・製造部・工事部
の3部門に分かれており、今回の僕はサービス部が担当する事が解った。
因みに製造部はプロ用スーツ(ZERO)を製造しているらしい。

 今回は関越自動車道で新潟へ向かい、佐渡汽船のフェリーで佐渡へという
移動です。殆どを高速道路でオートクルーズで110Kmに設定して車が勝手に
走ってくれた為楽チンでした。燃費も3Lのアバロンですが11Km/Lと
好調でした。佐渡は田舎で何もする事がないのでチェックインして両津市を
ぶらぶら歩いてみた所つまらないので寿司屋で一杯やって早々に引き上げて
風呂に入りました。夜はビールを飲んで、近くの佐渡おけさショー?を見学に
行って早寝をしました。とても健全な旅で、とにかくよく寝ました。 

 佐渡のポイントは大きく3つに分かれ、島の西側を外海府方面、東側を
内海府方面、東海岸方面、南側を小木方面という事です。分散している為に
海況が悪くても何処かで潜る事が出来そうです。

 外海府方面・・・ドロップオフの地形と海底から80℃の温泉が湧き出しており
           生タマゴを置いておくと温泉タマゴが出来る

 内海府方面・・・なだらかな地形と沈船、コブダイのいるポイントがある。

 東海岸方面・・・起伏にとんだ地形

 小木方面・・・・ドロップオフの地形と海底に安置された『幸福地蔵』
          (しあわせと読む)がある。

 日本スキューバ潜水

 過疎化が進み廃校となった学校をダイバーに開放

ここは地元とダイバーが共存できており、お年寄りはボートが着くと
ウィンチで岸まで上げてくれてる。『海はどうだった』と訛りながら気軽に
声を掛けてくれる。とても良い感じでした。

 

07.18.99 内海部方面 北小浦 (コブダイのいるポイント)

 <Ent.10:07‐Ex.10:32 水温20.5℃ 透明度7m 最大深度25.5m 平均14.9m>

 日本スキューバ潜水さんのHPからお借りしたコブダイの写真

 ちょっとさびれた漁港からボートで出発、今回のメンバーは常連の50代
ベテラン4人組と秋田からきた20代男性です。ベテラン4人組は自分達で行動し、
私と20代男性にガイドさんが付くという組み合わせで別れました。ここは大きな
根を廻るポイントで根の上で20
m、下で30mとの事、ここにコブダイが沢山いるらしい。

 ボートで約7分走りポイントに到着、さっそく準備して最初に僕がバックロール
でエントリーし、おにいちゃんとガイドさんを潜行ロープの所で待ちます。船の上で
回りの人を観察した所、4人組は5mmの2ピース、おにいちゃんとガイドさんが
ドライでちょっと僕の3mmウェットでは寒いのかなと不安を感じてましたが、海に
入ってみても寒さは感じませんでした。下を覗いてみると根の頂上は見えません。
少し暗い感じの海でした。2人を待ってる間に石川さゆりの『津軽かいきょうぉ〜・・』
と鼻歌を歌ってしまった。ボートの上ではおにいちゃんがドライを着るのに時間が
掛かっている様子です。僕はエアーの消費が多い為(今回は開始時点で11Lタンクで
140しかなかった)レギを使わずに待ってる事にしました。下からは先に行ってる
4人組のエアーが上がってきてストロボの光が見えます。1曲目が終わる頃やっと
3人揃って潜行できました。それにしても今回はエアーが気になってしまう。
しっかりエアー充填せんかい!

 潜行開始直後からコブダイだらけ、これは良い写真が撮れるとの期待感がわいてきます。
根の上に着いてグローブをポケットから出していると大きなコブダイが目の前まで
寄ってきました。約1m位の悪人面です。おでこのコブの大きい事!おにいちゃんを
待っている間に早速撮影と思いモニターのスイッチを入れると先程撮った写真が
表示される。
アレッ、撮影スイッチが・・・何と入れ忘れです。
トホホ、僕のデジカメデビューはスイッチの入れ忘れでスタートしてしまいました。
仕方が無いので早々にBCのポケットにしまい、何食わぬ顔で2人を待ちます。
気付かれずに3人揃い早速、根の回りを一周します。その間コブダイをじっくり観察
していると大きいヤツが幾つかいてそれ以外は30〜50cm位でしょうか、コブダイ
だらけのポイントです。根にはサザエやウニが沢山あり、そのサザエをカラごと
バリバリ食べます。これはやや大きい固体のヤツだけがダイバーから貰っていました。
見ているとカラだけは口から捨てています。なんて行儀の悪いヤツラだ。
それ以外はアジと小さなタイ科の魚が見られましたが名前が解りませんでした。
4人組のオジサン達が浮上し始めたので僕達も浮上する事になりました。ちょうど
僕の残圧も60位だったので安心しました。浮上速度が速すぎて警告のアラームが、
安全停止をしてボートへ着き浮力の確保をしてウェイトを渡しBCも渡して一気に
フィンと腕で体を持ち上げてボートの中へ。帰りは僕はスーツの上だけ脱いで乗って
いましたがおにいちゃんはスーツにエアーを入れてしっかり着ていました。
秋田から来ているのに寒がりなのかなぁ?

 

07.18.99 内海部方面 北小浦 (4つの根があるポイント)

 <Ent.11:48‐Ex.12:21 水温22.7℃ 透明度3〜5m 最大深度10.5m 平均8.1m>

 今回は4人組のオジサンは温泉に入りたいという事で2本目はキャンセルとなり、
秋田のおにいちゃんも帰るので僕とガイドさんだけが2本行くという事になりました。
僕も早目に上がりフェリーに乗るので昼食前に2本目を行ってしまいましょうとの事
になり休憩後、2人きりでボートで出発。今回は先程のポイントのすぐ近くで4つの
根があり、そこを廻るという予定。

 しっかりデジカメのスイッチを確認しエントリー。残圧は170あるので今回は安心。
僕一人なので好きにして下さいと言われ少々戸惑ってしまう。海は砂地で魚は少ない、
僕が魚に気付かず通り過ぎてしまう為、ガイドさんは海草を掻き分けては魚を見つけて
くれる。3cm位のカレイも沢山いたが僕はまったく気がつかなかった。ガイドさんが
海底でじっとしているので近付くと指さす所に小さなカレイが、この後は自分でも見つけ
られる様になった。しかしこんなちいさなカレイを見て、これは唐揚げで食べたらどう
だろうとか、サザエやウニが美味そうだとか、こんなに沢山いるのに昨日の寿司屋は
高かったとか、見る物だいたいが食卓にのぼる事が多いので不謹慎な事を考えてしまった。
前回のサイパンとは全く違う印象だ。少なくともサイパンでは食べたいと思う物は少ない、
見ていて綺麗な物が多い。色々な海があるんだなぁという気がした。せっかくデジカメ
を持って来ても撮るものが少ない、もしかしたら自分の顔のアップが一番多かったかも?
しかし1本目のスイッチの入れ忘れは痛かったなぁ〜。

 僕が飽きているのを察したのかガイドさんから浮上のサインが、残圧はまだ余裕だが
浮上に移る事にする。今回は2人きりなのでガイドさんのBCを僕が持って待機、
このBCにはエアーが入るフロートが着いていない。こんなBCもあるんだと思った。
僕もBCをガイドさんに渡し再びフィンと腕でボートへと上がる。今回はガイドさん
一人しか乗っていない為、船べりが遠いが難なくクリアー。しかし浮上してからガイド
さんが船に上がる迄、海面にいた為ちょっとばかり気持ちが悪い!帰りのボートで我慢
出来ずに気付かれないように船べりから顔を出しもどす。ぎりぎり迄我慢し一気にもどす、
後は何食わぬ顔でシランプリ、多分気付かれなかったと思う。いや思いたい(^^ゞ