倉渕村出身の下村さん
 自民党が圧勝した先の衆院選。小選挙区東京11区(板橋区)では倉渕村出身の同党候補、下村博文氏(51)が十四万票を超える得票で四期目の当選を果たした。公示と同時に高崎市から応援に駆けつけていた母 富子さん(74)は、息子の当確を伝えるテレビ画面に手を合わせ、「みなさんのおかげです」と頭を下げた。
 政治家を志したのは九歳の時、父親を交通事故で亡くしたのがきっかけだ。「私も女であることを忘れ、本当に厳しく育てた。小さいころから苦労して育ったから、だれよりも人の痛み苦しみを分かる子です」
 高崎高から早大に進み、都議二期を経て一九九六年の衆院選で初当選した。大学時代から学習塾を経営、教育を専門分野とする。解散前は文部政務官・選挙戦でも二十一世紀の人材を育てるための「教育改革」を強く訴えた。当選後、下村氏は支持者の新人が当選し、私も中堅からベテランの部類。自民党を勝たせて本当に良かった思える新しい日本のスタートになるよう実績をつくっていきたい」と約束した。
 そんな息子の姿を見守る富子さん。「えらくなんてならなくてもい。何も残さなくてもいい。国のために身を粉にして働いてくれればいい」と目を潤ませた。     (萩)
2005.09.19(月)上毛新聞2面より
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