声明(聲明:しょうみょう:密教の法要の際に僧侶が唱える声楽)は、インドの声楽でした。中国で成長し日本に伝えられた仏教儀式に用いられる音楽です。9世紀の初め、空海により密教系の真言聲明が伝来、円仁により法華・浄土密教諸系の天台聲明が伝えられ、我が国の声明の二大流派として日本語の語りと歌の母体を形成し、日本独自の音楽的発展をとげました。円仁の伝えた多数にのぼる声明曲は各派に分かれて伝流しましたが、良忍(りょうにん)により、統一、洛北大原に根付きました。平家琵琶をはじめとした邦楽、演歌の源といわれ、近年、単旋律の宗教音楽の視点からグレゴリオ聖歌の伝統と比較され、また現代音楽の芸術性追求にも大きな貢献を果たしています。唐より日本に輸入され、日本人が仏教の経典をどのように解釈し『音楽〜声の響き』としていったのかを琴とのセッションで展開していきます。

■開催日時  2000年4月22日(日)PM6:00〜PM7:30
■会  場  ギャラリーヌード 〒371-0817前橋市ぬで島町64 (前橋駅より車で5分)
■入 場 料  1,000円(1ドリンク付)
■出  演  桜井真樹子・日原史絵
■お問合せ  井上太郎(会場設営)027-353-8450
■協  賛  LIBERTY
■U R L  http://www5.wind.ne.jp/data/nude/
※御来場の際は駐車場がございませんので、自家用車でのお越しは御遠慮ください。

【桜井真樹子】作曲家・ヴォーカリスト・パフォーマー

【日原史絵】箏奏者・パフォーマー

大阪芸術大学音楽科にてクセナキスの研究を行う。1988年東京音楽大学専攻科作曲修了。修了後、イスラエルでユダヤ音楽を聴く。作曲を池辺晋一郎、龍笛を芝祐靖に師事。天台宗大原流声明を中山玄晋、神谷亮秀に師事。1994年AAC(アジア文化交流基金)奨学金を得て、アメリカ合衆国でナバホ、ホピ族の音楽を聴く。2000年ヘレン・ウォーリッツァー財団の奨学金を得て、再渡米、タオス・ブエブロ族の小学生と作曲・ダンスのコラボレーションを行う。1993年より声明のソロ・コンサート「声明の地平線」シリーズを始める。また、1997年より作曲家の委嘱作品による女性声明家のための「童謡(わざうた)」〜古代少女の巫女が予言を謡う〜プロジェクトを始める。平安時代の女性歌謡と舞踏の復曲と創作活動を行う祇王祇女雅楽会の音楽監督。2000年よりTASKEプロデュースによる「桜井真樹子と日原史絵」のデュエット活動を行う。
1993年より国立武蔵野学院非常勤音楽講師を始め現在に至る。
*CD「引声阿弥陀経」1994年Bamboo BCD-001 1993年
*CD「IZUTSU」TZADIK TZ 7227 2000年

山梨県塩山市出身。9才から筝を習い始める。山川美和子に師事、芸名"日原園凰史(そのおうし)"。1992年山田流筝曲春和介師範。1998年東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。在学中からソロライブ活動を始める。1998年"ピースボート"に参加、カンボジアのプノンペン、シェムリアップにて演奏。"浅川画廊"(山梨・白州)にて野外コンサート・野点茶会・作品展示のイベントを企画開催。アサヒビール本社(浅草)ロビーコンサート出演。サントリーホール主催「デビューコンサートRAINBOW21」出演。1999年韮崎文化ホール主催「ブリーズリサイタル」出演。FM甲府”雄大のミュージックサロン”ゲスト出演。"柿ノ木プロジェクト"にて音のワークショップ「かたつむりの家出」開催(渋谷ベルリッツ)"ひはらいぶシリーズ"vol.1「きになる木のひはらいぶんぶんぶん」。vol.2「沢庵らいぶんぶくちゃがま」開催。NewYorkにコトを携え路上演奏、ホームコンサートをしに行く。2000年高田馬場、川口市の三ケ所の老人ホームに出前演奏、地元祭囃保存会の方と共演。舞踏とのコラボレーション作品"曼珠沙華"作曲。Indiaに路上演奏・交流しに行く。2001年UTY(テレビ山梨)『山梨音楽旋風』出演。その他、即興バンドに参加の他、津軽三味線・stick・声明・sax・ピアノ・二胡・コントラバス等、様々なジャンルの楽器とのコラボレーション、即興演奏、アレンジ等のライブを展開。また、埴輪などに残る古墳時代のコト"ハニワゴト"を父の協力により復元し、演奏を試みる。

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