校内啓発資料1
情報教育とは
およそ次のような流れで目標が示されました。
平成8年7月の中教審の答申
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平成8年10月に「情報化の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進等に関する調査研究協力者会議」が発足
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平成9年10月3日に「体系的な情報教育の実施に向けて」という提言を発表
情報教育の目標として,「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」という3つが挙げられる。
では,こまかく考えていきましょう。
1.情報活用の実践力
課題や目的に応じて,様々な情報手段を適切に活用して,必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造できる力。また,受け手のことを考えた発信・伝達ができる力(伝え合う力)も含まれる。
2.情報の科学的な理解
情報活用を深めるために,情報が流れる仕組みや方法を理解すること。
3.情報社会に参画する態度
インターネットなどの良い部分と悪い部分を正しく認識し,情報社会に参画する望ましいモラルや態度を養うこと。
また,発達段階に応じた体系的なカリキュラムが必要であるとされ,次のような段階を示しています。
<小学校低学年>
情報機器に,遊び的な活動を通して触れさせ,親しませる段階。
<小学校中学年>
グループによる課題解決,表現活動をさせる,情報活用の入門段階。
<小学校高学年>
課題解決学習を設定し,情報手段も主体的に選択できるようにする段階。
<中学校>
個人が主体的に課題を見つけ,探求する学習活動を設定する段階。情報手段も生徒主体に任せる。
<高校>
課題研究的活動を設定し,さらに専門的,発展的な内容を扱う選択肢を用意し,深化を図れるようにする段階。
情報活用の実践力や情報モラルは単独で教えるものではなく,全ての教科や総合的な学習の時間等,教育活動全般を通して指導し,活用されるものと考えることができます。
ただし,「情報の科学的理解」については,「情報の時間」として情報単独でも学習することができます。小学校では大きく扱う必要はないと思いますが,中学校ではそれを扱うのが技術科,高校では情報科ということになるでしょう。