校内啓発資料4
LAN(Local Area Network)
学校や職場など多人数で多くのパソコンを使う場合,パソコン同士を接続した方が便利です。学校や職場など,ある限られた場所の中でパソコン同士を接続することをLAN (Local Area Network)といいます。LANを構築すると,プリンタの共有や,パソコン同士でのデータのやり取り,サーバーにあるデータの共有,電子メールの交換,また,複数のパソコンが同時に外部のインターネットへ接続することなどが可能になり,パソコンの利用価値が非常に高くなります。
学校のLANは図のようになります。ここでLANというのは,図のルータより下の部分になります。ISPとはインターネットサービスプロバイダのことで,ISPから世界に広がるインターネットに入ります。WANとは,LANに対応する言葉で(Wide Area Networkの略),学校から見て外へつながる部分を指します。たとえば,前橋市の市立学校は無線で,一般家庭ではINS64(ISDN)で,他にケーブルテレビ(光ファイバー)(川西にはまだ来ないタイタス),ADSL,衛星などがそれにあたります。ルータというのは,1か0の電気信号のかたまりのパケットを仕分けして,世界中のコンピュータに配送する機械です。インターネットはルータとルータがお互いに会話して,世界中のコンピュータをつないでいるのです。
なお,世界中のコンピュータはIPアドレスという固有の番号をもっています。たとえば,210.***.***.**というような番号です。この番号を覚えるのはなかなか厳しいので,www.menet.ed.jpなどというニックネームももっています。このIPアドレスとニックネームの変換を行っているのが,DNSサーバー(DNSとはDomain Name Serviceの略)です。では,ドメインネーム(Domain Name)とは何でしょうか?これは,組織を表すものです。つまり,前橋市教育情報ネットワークは,menet.ed.jpつまり,jp=日本(Japan),ed=教育関係の組織(Education),menet=前橋市教育情報ネットワークということになります。edのほかに,co=会社(Company?),go=政府機関(Government),or=任意団体(Organization),ac=大学(Academy)などもあります。詳しくはJPNIC(Japan Network Information Center)のホームページ(http://www.nic.ad.jp)をご覧ください。
LANを構築するには,ルータとハブ(最近はハブ内蔵のルータが増えてきました),ハブとパソコンをつなぐイーサネットケーブル,そしてパソコン等にはイーサネットケーブルを接続するイーサネットボード(ノート型の場合はイーサネット・カード)が必要になります。LANの構築は業者に頼んでも良いし,自分の手ですることも大変ですが不可能ではありません。事実,本校の職員室のLANは,業者製ではありません。その場合,パソコン同士のデータのやり取りや,インターネット接続を考えると,最低でもエンハンスドカテゴリ5ケーブル(100Mbps=100×1,000,000bps,つまり1秒間に1と0の信号を100,000,000個通すことができる回線の速さ)を使うことをお勧めします。またケーブル結線ですが,工事業者が行ったものでもあやしいものがたくさんあります。パケットロスを起こすのはケーブルとコネクタの圧着部分です。既製品の安いケーブルや自作のケーブルは,ケーブルチェッカーでチェックして,ある程度のマージン値があるか必ず確認しないといけません。でも,ほとんどの場合,自分で作っても大丈夫ですよ。