アルコールの爆発実験 | |
最終更新日 2003年12月02日 |
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2種類のアルコール | |
アルコールランプを使ったことがありますか?中に入っているアルコールには2種類あります。メチルアルコール(メタノール)と,エチルアルコール(エタノール)です。メチルアルコールには,毒性があるので,取り扱いには十分に注意しましょう。エチルアルコールも,飲んでしまわないように気をつけてね。 | |
意外とこわいアルコールランプ | |
小学校の実験によく出てくるアルコールランプ。使い方を間違えると,大変な事故を起こすことがあります。 平らなところに置く。周りに燃えやすいものを置かない。マッチで横からゆっくり火をつける。なんていうことを守っていれば大丈夫?ところがそうではないのです。 アルコールランプの中のアルコールの量によって,ガラスでできた容器が破裂してしまうこともあるのです。ではどういうときでしょうか。それは,下を見てください。 |
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アルコールが爆発する条件 | |
アルコールは火をつけると燃えますね。でも爆発なんかしないんじゃない?ところが爆発することもあります。それは,気体になったアルコールと空気がうまく混ざり合ったときにおこります。アルコールは蒸発しやすい液体なのです。 アルコールランプの中に,空気がたくさん入っていると,アルコールと空気がうまく混ざり合った爆発しやすい気体になっていることがあります。アルコールランプには,必ず8分目までアルコールが入っていることを確かめましょう。 |
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ガスより爆発しやすいの? | |
台所で使っているガスが漏れて,家が吹き飛んでしまったなんていうニュースを聞いたことはありませんか?ガス爆発は恐ろしいですよね。でも,ガスが爆発する条件はとても難しいのです。薄すぎても火がつきませんが,空気のほとんどがガスに置き換わってしまうと,空気が足りないので爆発できません。 アルコールは,ガスよりも爆発できる濃さが広くなっています。薄すぎても濃くなりすぎても,爆発できるのです。アルコールランプには,十分に注意しましょう。 |
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簡単にできる爆発実験 | |
コーラやジュースの空き缶を用意します。上のふたを缶切りで切り取りましょう。 切り口で手を切らないように気をつけてね。 それから,缶の下のほうにくぎで穴を開けます。これが点火口になります。 缶の中に,ほんの少しアルコールを入れます。 上のふたの部分に薬包紙(なければ広告の紙でもOK!)をつけ,輪ゴムで固定します。 周りに燃えやすいもののない安全な場所に置き,チャッカマンなどの長いライターで,点火口に火をつけます。 ライターやガスコンロの圧電素子を使って,点火装置を作ってもいいですね。 火事ややけどには十分に注意してね。 成功すれば,ポンッ!と音がして,薬包紙がとびます。 薬包紙の代わりに紙コップを使うと,ロケットみたいに飛んでいきますよ! |
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もっと強力な爆発実験 | |
上で使った薬包紙をアルミホイルにしてみよう。 アルミホイルをかぶせて,隙間ができないようにガムテープでしっかり密封します。 すると,火をつけたとたんにバンッ!と大きな音を立ててアルミホイルが破れます。 近所迷惑になるので,実験する場所には充分に気をつけてくださいね。 |
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