
最終更新日 03/12/07 22:37:08
プラスチックの板が縮むの?
 学校で使う下敷きのように見えるプラスチックの板(紙のように薄くできている:この後は,省略してプラ板と呼ぶよ)。そんなものが,オーブントースターの中で縮むなんて・・・。でも,どんなプラ板でも縮むというわけではない。そこにはどんな秘密があるのだろうか。
縮むのは,作り方に秘密があるのだ!
 プラスチックが石油などを原料にしてできることは知っているよね。また,熱を加えると,やわらかくなったり,とけたり,燃えたりすることも知っているよね。
 実は,縮むプラ板は,作るとき(まだかたまらないうち)に伸ばすように引っ張ってあるんだ。冷えて固めれば,もう元には戻れない。つまり,ずっとストレスを持ちつづけているわけだ。「引っ張られて,つらいなあ。早くもとに戻りたいなあ。」と思わせることが大事なんだね。
 さっきも書いたけど,プラスチックに熱を加えると,やわらかくなる。(ずっと加熱すると,ドロドロに溶けてしまうよ)オーブントースターで,150度くらいに加熱すると,引っ張られたまま固まっていたプラ板は,自由に動いてもとに戻るんだ。そう,引っ張られる前の形にね。それが縮む秘密さ!
身近なところにはないの?
 そんな作り方をしたプラ板なんて,何となく特別な気がするよね。身近なものには使われていないのだろうか?「下敷きじゃだめなの?」「家にあるもので,縮むものはないだろうか?」試してみるのが一番だけど・・・。その前に注意をしておくよ。
注意すること
    - プラスチックは,熱を加えすぎると,ドロドロに溶けてしまうから,縮むか縮まないかの判断は,すばやくしよう。縮むときは,すぐに変化が現れる。
- オーブントースターは,普通のものでよい。オーブン機能付電子レンジのオーブン機能やオーブントースター機能では,うまくいかない。
- いろいろなものが熱くなるので,やけどに注意!
- オーブントースターの熱を出す棒(普通上と下に1本ずつついている)に,プラスチックが触らないように気をつけること。プラスチックが溶けて,パンを焼くときに匂いがついてしまうぞ。
 注意はわかったかな?身近な縮むプラスチックを,一つだけ教えるね。それは,イチゴの入っているパックです。他にもあるんだけど,後は自分で探してね。
作り方
    - プラ板を用意する。
            - いろいろな会社から発売されているよ。
- 表面がツルツルで透明なものや,白いもの,夜光塗料が入っているものもある。
            
- 表面が紙のようにツルツルではなく,白い色をしているものもある。
                    - このタイプは,コピーしたり,色鉛筆で色を塗ったりできる。
 
 
- 絵をかく。
            - プラ板の材質に合った画材を使おう。
- 縮むので,大きめにかこう。
                    - はがきくらいの大きさでかくと,ちょうどキーホルダーにできる大きさかな?
- まわりをていねいに切ろう。(ふちをそのまま切るのではなく,大雑把に丸みをもたせて切ろう)
 
 
- 穴を開ける
            - 縮めてからでは開けにくい!縮める前にパンチで穴を開けておこう。
 
- いよいよ縮めよう
            - オーブントースターの中に,アルミホイルを敷き,その上にプラ板をのせよう。
- スイッチを入れたら中をよく観察しよう。
                    - 縮んでいく様子をよく見て,動きが止まったら,やけどに気をつけてすばやく取り出そう。
- 割り箸などを使うといいね。
 
- 取り出したら,厚い本などにはさんで平らに伸ばそう。
                    - 画材によっては,色が移ることがある。汚れていい本を使うか,新聞紙にはさもう。
 
- 少し冷ましたら出来上がり。
 
- キーホルダー金具をつけよう・・・・・・・・・・・・・完成だ!
おすすめのプラ板
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