オーストラリアの国旗

'02.12.01
 成田−香港−アデレイドは10,000kmチョイの距離である。
 アデレイド上空間近、(現地の人はドイツ系の移民のためかアデライドという)白く見えるのはギレス湖によく似ている。塩湖のようだ。
 オーストラリアは空港のチェックが非常に厳しく、特に食料品や薬はきつい。処方箋(できれば英文)持っているとさほどでもない。私の友人は正露丸が見つかり個室によばれ調べられた。ロシアなら分かるが。
 
 アデレイドのビーチはビーチ・バレーが盛ん。
 道の反対側では中古車のオークションが行われていた。
 日本車やまたジャンカーも多くいが、車の値段が高い。(ただ車検なしで任意保険は負担なしで乗れる)
 中央郵便局のビクトリア・タワー(1868年)この国ではオリジナルの切手を作ってもらえる。
 1人あたり440%の食料生産が行われ、山火事以外は特別な天災もないということで恵まれている。福祉面は英国の「ゆりかごから墓場まで」の政策が今も続けられている。税金は税率30%と高いが(年収500万円で47%)、消費税10%。美術館とか公的機関のアドミッションは無料で、出産ももちろん無料。1から16歳まで児童手当が週5,000円支給される。
 聖アロイシウス大学前のジャカランタの花(日本名は西洋桜、キリ科でブラジル原産)。ペルーでもよく見かけたがここでも多い。
 講堂の中は5時を過ぎても講義を聴講する学生が多く見かけられた。大学進学率は38〜39%。日本と同じくらいか。

 
 
 アデレイド町中で
 
 
若い人の失業率は20〜25%。しかし2、3日働けば1週間何とか食べていけるらしい
 夕方の5時を過ぎると商店は閉店するお国柄。夏時間なので日本とは2時間の時間差があり、まだまだ明るい。
 買い物はお昼休みに済ませて、残業なしで帰宅する。人通りもほとんどないのには驚く。
 タクシーがチップをくれる国といわれ、タクシーだけでなくホテルもいらない。
 物価は日本の8割程度という。見たところ平屋の小さな住宅が多く、耐久消費財は壊れるまでは使うようで、車だけでなくテレビやその他の電気製品もそのようである。米は10kg700円位。
 反面、防犯面ではコソ泥が多く1分に1件は起きているという。
 投影法の心理検査、マーレイ版のTAT(主題統覚検査)を全カードをショーウィンドに展示していた。ロールシャッハ法と並ぶこのような高度の心理検査法を店先で一般に公開していること事態信じられない。アメリカなら買うどころか見ることもできないだろうと思われる。
 アデレイドから国道1号線沿いにポート・オーガスト、キンバ、セジュナまでの約900kmをこのような広大な麦畑(刈り取られた)風景が延々と続く。家はほとんど見かけない。
 国道沿いの塩湖。水内際には規模は小さいが波の花ができている。なめてみたらしょっぱかった。塩田としても使っているようだった。
 やや内陸で天候が崩れる。真ん中の農家のあたりだけ雨が降っている。
 ガイドの話ではパースとアリススプリングとを結んでいる列車というが1号線沿いはオーストラリア横断鉄道は通っていないはず。ローカル線の列車。特に貨物列車は長く延々とつながっており日本の列車の比ではない。trainの由来が理解できる。
 KIMBA付近の引き込み線で。
 (左)カンガルー島への持ち込みが厳禁されている蜂とその製品、ウサギ。
 (右)カンガルー島産のユーカリのオイルと蜂蜜。ユーカリオイルは使用量によっては毒性が非常に強いが万能薬でもある。揮発性で燃料にもなるが芳香性のものでアロマ・セラピーでも使われるとか。

 (下右上)TELBOXの車。
 カンガルー島は1万年前までは大陸と陸続きで、旧石器時代にはアボリジニが生活していた。1802年にイギリスの探検家に発見されて200年になる。
 長さ155km、幅55kmの島で、未舗装の道を100km以上のスピードで約300kmに及ぶツアーをする。不思議なことにマイクロバスの天井に非常口が着いていた。横倒しの事故を想定しているのだろうか。
 カンガルー島シール・ベイ自然保護区にいるオーストラリア・アシカ。6m以上離れなくてはいけない。
 カンガルー島アドミラズ・アーチ。
 ニュージーランド・ファーアザラシの繁殖地。 オーストラリアオットセイが数頭休んでいた。ここの位置ではしぶきが飛んでくる。
 カンガルー島リマーカブル・ロックスに登る少女。バックの海は南極海。自然のままの芸術で、もちろん安全柵などはないので間違えると南極海に落ちてしまう。
 リマーカブル・ロックスの解説板。
 5億年前に隆起して出来上がったそうな。
 途中で寄ったレストランで。これのお陰ではえと一緒に昼食をとらずによかった。
 格言に「ユーカリの木はブッシュファイヤーでは死なない、コアラによって殺される」というのがあるらしい。コアラが増えすぎユーカリの木を保護しなければならない。
 カンガルー島では弱った木には上れないようにトタンのようなものを巻いてあった。最近のコアラはこれまでと違う品種のユーカリを食べるようになったという。進化なのだろうか。それにしても野火で花をつける植物があるという。ヤツカガンとか言っていた
 前前日、朝残った月と金星。空の透明度は日本よりは確かに高いようだ。
’02.12.4

 ピンホールで安全に部分食を見る説明。
 この手の説明や日食グラスで観望している新聞写真がよく出るが、皆既になると肉眼や双眼鏡などで直に見る。図のような眼鏡は不要。
 よくテレビで見ましたといわれるが、テレビやビデオましてや写真に写ったものと実際に見えるものはほとんど全く違うと思った方がいい。画像は残念ながら見えたようには写らない。
 観測地セジュナのインフォメーションで子どもと遊ぶ係員。
 セジュナの中心街で1人の大道芸人が人垣を作っていた。
 規模は小さいが、通りにはにわか仕立てのおみやげやさんが何軒か
 通りの奥に子供連れのアボリジニの人たちの出店があった。穴のあいたユーカリの木から作った長さ1〜2mの素朴な「ディジュドリ」や曼陀羅風の美術品も並べられていたが、売ろうという気配は全くない。
 
 観測場所への入場証明書、太陽のデザインが印象的だ。
 
このように快晴の夕焼けの中桟橋に日が沈むわけだったが、実際は下の写真のような絶望的な天気だった。
 
個人的にもトラブルが続きモデムの故障、ビデオのバッテリー・トラブル、カメラ操作ミス等で初期の目標は達成できなかった。
 猛烈な風の中、夏とはいえ気温17°程度であるものを全部着込んだ。既に第1接触は始まっているがこの空模様。
 海岸線の向こうの水面は日がさしているが太陽は時々わずかに雲間にでるだけ。
 第2接触数分前になって運良く奇跡的に小さな晴れ間に入ってくれた。
 この晴れ間は第3接触数分後に消え、また雲の中に入りもうでてこなかった。正に奇跡の30秒だった。
 大マゼラン星雲とタランチュラ。

 セジュナの帰り満点の星空を見ることができた。昨日まで街明かりでどうしても見ることができなかった。全天最大の星雲である、大マゼラン雲(満月大)とタランチュラそして小マゼラン雲。双眼鏡でもタランチュラがはっきりと見えた。残念ながら写真は撮れなかった
星空としてはペルーの方が少し良かったようにも思うが。

写真提供:
群馬県 篠原二郎氏
’02.12.06

 シドニー市内で見た2階建てバス。2階はオープンカーになっている。雨の日はどうするのだろう。
 圧倒的な印象を与える。ローマンカトリック教会の聖メリーズ大聖堂正面
 大聖堂内部の中央祭壇とその奥のステンドグラス
 ステンドグラスの拡大写真(もしかしたら撮影禁止だったかもしれない)
 マーチン・プレイスの遊歩道を通る人と中央郵便局の塔
 日本のキオスクを連想する街の売店。
 同様に街の花屋のおばさん。こっちを向いてくれた。
 ニューサウスウエールズ州立美術館に入ろうとしたら5時閉館で見ることができなかった。
 ここにも入れなかった2人が。
 シドニー天文台の裏手からハーバーブリッジの方向に立派な大木が2本。
 ハイド・パークで
 (左上)ディナークルーズでカンガルーのたたき、意外と淡泊で日本人好みの味かもしれない、(左下)同じく生かき。
 (右上)魚を選ぶとどこでも大抵この白身が出てくる。
 シドニー湾の夜景ディナー・クルーズ。
 船は湾の中でほとんど移動せず回転してシドニーの夕暮や夜景を満喫させる。演出がとてもうまい。
 丁度帆船の向こうに夕日が沈む。
 シドニーの湾からの夜景。
 
数日前からシドニー近郊では5カ所も山火事が発生し、四方の空を野火の煙が覆っていた。市内は焼き芋屋のような匂いでいっぱいになる。
 約2時間のクルーズは約40分のショーで最後の幕を閉じる。