・麦刈りも 田植えも機械 すすみきて あっというまに 水田(みずだ)にかわる

       ・田植機で 一人田んぼの となりの田 一家一族 昔の田植え

       ・田植えすみ 蛙の合唱 はじまりて 秋の豊作 願うがごとし

       ・雨上がり 田の面(も)にうつる 梅の木々 さえた青空 稲のまにまに

       ・見回りの 主(あるじ)の影を 追うごとく のびのびそよぐ 稲の株々

       ・朝夕に 水見に廻る 田の主(あるじ) 稲に声かけ 成長祈る 


       ・外灯に 群がる虫の すざまじさ 昼の居場所は どこにあるやら


      ・夜の灯を したいて飛びし かぶと虫 蜘蛛にかかるを 孫が助ける

      ・陸稲(おかぼう)の 最後の草を とり終えて 振り向き見れば またも芽を出す

      ・長雨で 育ち遅れし 朝顔の 昨日(きのう)の日射しに しおれちじみぬ

      ・皮をむき 種とりむきし きゅうりもみ 幼き信濃 想い味わう

      ・甲子園 暑さ引きしむ 若人の 勝負ぬきの 涙の熱戦 


       ・夏休み 宿題づくり カレンダー 最後の仕上げ 親も手を出す


        *鈴虫の にぎわう間 ぬうごとく 仲間入りして コオロギ鳴きぬ

       *風ゆれて 金糸織りなす 蜘蛛の巣に 逆さに組んで 獲物ねらいぬ

       *台風で 十五夜月も 顔みえぬ おそなえだんご 寂しく待ちる

       *秋雨の 晴れしあい間の 川べりに 羽を休ます 濃い赤とんぼ

       *秋彼岸 墓に参りて 花そなえ まわりを見れば おなじ花、花

       *秋晴れの 空に広がる 白雲(しろくも)の 形さまざま 広がる神秘

       *大根の うろ抜き葉っぱ いただいて あをあをゆでて 色どり食す

       *運動会 園児と母の 競演に 応援席も ほほえみ拍手

       *みのる稲 穂さき黄金(こがね)に 色づきて そよぐ風間に イナゴ飛び立つ

       *スズメよけ 色づく稲に 網張られ 目玉ぎらぎら ドラマ感ずる 


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