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情報をデザインする-2


ビット化された情報には限りない自由と
創造性がひらけてきます

基本的なことですが、われわれの日常の世界は、究極的にアトム(原子)に行き着く物質の世界です。重さと容積のある、質量の世界です。ものの形や色、重さ、手触りなどを実感的に把握できる世界です。これまでのデザインはこの世界で行われ、語られてきました。

一方、デジタルの世界は、ビット化された信号で構成された世界です。情報デザインは、アトム=アナログの、紙の上のデザインとは違い、この物理的質量ゼロの、新しい世界が仕事の領域です。

物質の移動と違って、ビット情報のやり取りは地理的・空間的条件から自由になります。ビットの移動にかかる時間は、実感的にはほとんどゼロに近いものと言ってよいでしょう。このようなことから、この現実世界ではありえない、ある種の「偏在性=Ubiquity, Ubiquitous」が可能になるわけです。


これまでの呪縛「リニア」な論理・記述構造から
解放された、新しい情報のデザインへ

デジタルの世界では、ほかにもこのような特長があります。

  • この画面の図形や文字は、他の目的のために、即時、自由に変形して再利用可能です。本質を損なわずに、構成(デザイン)し直すことができます。(注)
  • デジタル化された情報は原理的に、伝送や複製による劣化がありません。
  • また、高速伝送等、大量処理が可能ですし、
  • 同時・並行処理が可能です。

さらに、「情報をデザインする」という観点からの最大の利点は、ハイパーリンクというしくみが利用できることです。ハイパーリンクによって、たとえば従来の紙の百科事典の「関連事項参照」をいちいちたどっていくのとは別次元と言っていいほど自由な情報の構築が可能になります。ノンリニアという概念とともに、非常に重要なファクターです。

デジタル化は、マルチメディアを可能にし、そのことによって日常的なものになりましたが、知的生産性がカギとなるビジネスでの適用に、無限の可能性を秘めていると思われます。そこから何を引き出せるのか、まず第一に経営的想像力がそれを左右する、と言えます。

「アトムからビットへ」の時代を背景にした、新しい発想によるコミュニケーションの方法が求められていることは明らかでしょう。

(注)著作権や肖像権の問題は別に論ずるものとします。





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