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定例記者発表


平成19年4月定例記者発表

19年4月5日 木曜日

 

  • 新編倉渕村誌「民俗編」「自然編」の刊行について

「倉渕村誌」は、昭和50年に一度刊行していますが、すでに30年が経過し、その後の資料等を収集、整理し、新たに村誌を編纂する必要があったため、平成15年度から5年間の計画で『新編倉渕村誌』全4巻5冊(資料編ローマ数字1原始古代・中世・近世、資料編ローマ数字2近代現代、第3刊民俗編、自然編=分冊2冊、通史編)を編纂しています。

編纂委員には、前かみつけの里博物館長の近藤義雄先生を委員長に、地元倉渕の市川光一先生を副委員長に迎え、原始古代、中世、近世、近代現代、民俗、自然の6部会に計30名の村内外の研究者、識者に編纂委員をお願いしています。

今回刊行する民俗編・自然編はB5版で、民俗編が220ページ、自然編が240ページ、ともに1,300部を印刷。販売価格は2編合わせて3,200円(予定)、販売開始は4月中旬を予定しています。

「民俗編」は、前回の倉渕村誌では全1,200ページの内45ページしかありませんでしたが、新編では220ページになりました。長く地域の主たる生業であった林業関係を「山の暮らし」として取り上げ、木材の生産、炭焼きの様子や、山仕事の道具、今は全くなくなってしまった林産物等を紹介しました。「日々の暮らし」では、倉渕の一年間として「Y家の年中行事」を、昔からその家に伝わり、いまなお継続されている風習を記録しました。各ページに写真や図を配置し、読みやすい本に仕上がっています。

「自然編」は、高崎市史に無い分野です。倉渕地域は森林が全面積の約85%を占め、鼻曲山付近を水源とする烏川が中央を流れる自然に恵まれた地域であり「自然編」は「倉渕村誌」に無くてはならない分野だと考えました。「自然編」も前回の村誌では43ページだったものが、今回は240ページになりました。地形・地質から気候気象、植物、動物と各方面の識者、研究者に調査・執筆をお願いしました。希少種の植物の群落やイヌワシの繁殖も観察されるなど、自然が色濃く残る倉渕地域の魅力が明らかになるとともに、この村誌編纂により、同地域の自然保護、保全の必要性がより一層認識されることと思われます。

「民俗編」と「自然編」を最初に刊行した理由は、一般の方が関心を持ちやすい分野であること。また、両編とも220・240ページであまり厚くなく、表紙も薄手の紙で製本できることから、製本に費用をかけず安い価格に抑えることで、なるべく多くの人に買っていただきたいと考えたためです。


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