倉渕温泉は山の中に建つ一軒宿の温泉です。泊り客はもちろん埼玉などからも日帰りで来る方も多く、みなさん日々の疲れを癒しにやってきます。

　浴室は檜の内風呂と露天風呂の2種類。檜風呂の内湯にはナトリウム−塩化物泉の湯が引かれており、かけ流しの、少し熱めのお湯が日々の疲れを溶かし出してくれます。

　露天風呂は周囲のゴツゴツした岩が野性味を演出しています。露天風呂のお湯は少しぬるめで、そのため、ついつい長い時間お湯の中に浸っていたくなります。ゆったりと、山の風を浴びながら、そして川や自然の音を聞きながら目を閉じると、日ごろの忙しさが嘘のように感じられます。　

■のんびり、ゆったり

　温泉旅館に来るとやはり、その土地ならではの料理も大きな楽しみの一つですね。温泉につかってリラックスした後は、お腹を満足させましょう。
　倉渕温泉では、倉渕産の食材にこだわり、どこか懐かしい、ふる里の味を思い出していただけるように心がけています。ここでしか味わえない山の幸、川の幸を中心に、豊かな倉渕の自然の味覚をそのまま堪能することができます。たまに地元の方が温泉に入りに来たついでに、食材を差し入れてくれることもあるそうです。もしかしたら珍しい味に出会えることがあるかもしれません。

■ふる里の味

　日本全国いろいろな地に温泉があり、どこの温泉にも女将さんはいますが、ここの女将さんこそが倉渕温泉の一つの名物といってもいいかもしれません。
　とにかく明るいキャラクターの持ち主です。常に自然体でいたいそうで、お客さんともあまり堅苦しい話し方ではなく、気軽に会話をしているそうです。そのため、女将さんに会いに温泉に来る常連さんも多くいて、アットホームな雰囲気が漂う旅館でもあります。女将さん宛に届いた手紙はロビーにたくさん掲示してあり、その人気がうかがえます。
　女将さんは、最近では、ふる里を持たない方も多くなってきており、そんな方たちの心のふる里になってくれればよいと語っていました。里帰りする感覚で、倉渕温泉へお越しください。

■倉渕温泉の女将さん

　倉渕温泉の玄関から入り、右にいくとロビーがあります。するとそこには囲炉裏風の机があり、ふる里の雰囲気を醸し出しています。ここで、他のお客さんとお喋りをして過ごすのも楽しそうです。
　また、倉渕温泉では女性のお客様に好きな浴衣を選んでもらえるサービスも行っています。こういう細かい心配りはうれしいですね。

■倉渕温泉、ちょっといいこと