村主神社(すぐろじんじゃ) |
祭神 | 大日霎命 菅原道真公 保食命 長狭之命 火産霊命 |
鎮座地 | 大字前皆戸小字道西 |
例祭日 | 四月十九日 十月十七日 祇園まつり 七月二十五日 ししの悪魔払い |
当社は延喜元年創建との口碑を伝え、社殿については、宝永五戊子年(1708年)に再建された記録がある。御神木「大杉」は更にそれよりも古く、天正八年(1580年)武田勝頼膳城攻めの頃まで遡るものと考えられる。 嘗て当社神域は巨木鬱蒼として、赤城山腹より望んで、直ちに村主神社社叢と指摘し得る程であった。 星霜幾百年、遂に樹勢衰えなるを以て昭和四十三年(1968年)他の巨木と共に伐採したものであるが、特にこの「御神木」は切株の周囲約十一メートルに及ぶ巨大なものであった。 当社の由緒甚だ遠きを想い、併せて、郷党の崇敬古来深厚なりしを記念すべく、この切株を永く保存し神徳を仰ぐこととする。 村主神社 |
さかさ梅 天正八年(1,580)甲斐の武田勝頼 が信濃の兵を併せて上州に進入。厩橋城、 大胡城、伊勢崎城と攻落した。 膳城侵攻前に勝頼は全軍の兵馬に一息入 れさせ、自らも村主神社前の泉のほとりに 馬を留め、持参していた梅の鞭を地面に逆 さに挿した。それが芽をふき、村主神社の 「さかさ梅」として残っている。 勝頼亡びて四二〇年余、境内の中に移植 され、二,三代目か。昔を偲ぶよすがとし て伝承されている。 平成十年十二月吉日 |