AOU2011アミューズメントエキスポ レポート

  

 2011年2月18日(招待日)と19日(一般公開日)に、千葉県の幕張メッセ2〜3ホールでAOU2011アミューズメントエキスポが開催されました。今回の目玉は、何といってもコナミラブプラスアーケード!携帯ゲーム機の任天堂DSで爆発的ヒットになったラブプラスアーケード版が試遊できるとあって、ちょうど1年前のセガProjectDIVA Arcadeが出た時並に混雑するのは必至!

 しかし、今回のイベントで私の目的は、タイトーNESiCA x Liveで配信予定のAQUAPAZZAという格闘ゲーム。パソコンゲームの老舗アクアプラスのキャラクターを使った格ゲーで、10年以上前に同人ソフトで渡辺製作所が出したTHE QUEEN OF HEART現代に蘇ったかの様な内容という事で、個人的にはこっちの方が気になりました。

 …と、今回は混雑する要素が満載!という事で、始発電車でがんばって行こうかと思いましたが…残念ながら始発を逃して次の電車に乗ることに成功。5時32分発の電車に乗り、東京まわりで京葉線海浜幕張駅へ。着いたのは7時40分くらいだったかな、会場入口は開いていてエントランスに入る事ができました。しかし、そこで見たものは…

 去年のAOU並か、それ以上に列が出来ていました!列を詰めてない状態で2列に並んでいるので長く見えているだけかもしれませんが、ざっと350人くらいは前にいます。前回は7時半前でまだメッセ自体が開いてないタイミングで200人くらい並んでたので、それよりも遅いとはいえこの人数は驚きです。

 朝9時くらいで先にチケットを購入させ、3ホールと4ホールの間にあるいこいのモールに再度並ばせられましたが、開場30分前で既にこの人数。恐らく、ここに入りきれなかった人はエントランスに並ばされてたと思います。普段、客層はゲーム目的の人とキャッチャー目当ての家族連れが半々って感じですが、写真を見て分かる通り家族連れがほとんどいません。本当に若者だらけの列が形成されています。やはりラブプラス効果ですね。


QOH再びタイトーしっかり進化してます

 今回のタイトーは、前回のAMショーで紹介していたNESiCA x Liveを展示していました。インベーダーゲームブレイブルーが試遊できましたが、私がプレイしたのはAQUAPAZZA(アクアパッツァ)という格ゲー。入場と同時に朝一でタイトーブースに行くと、既に20人くらいの列ができてました。

 

 ゲーム画面の写真はNGだったので、もらってきた操作説明書。アクアプラスのキャラクターを使ったゲームで、システム的にはアルカナハートブレイブルーって感じかな。キャラクターは5人で、一緒に戦ってくれるサポートキャラも5人。サポートキャラは操作できず、決まった技で援護してくれます。この中でプレイしたのは、カルラ&カミュと、マルチ&十波由真の2回。その2回をプレイする為、1回目の朝一で30分、2回目は2時間待ちでした。

 カルラは大きな刀をブン回す、サムスピの覇王丸みたいなキャラ。ただ、思ったよりリーチが長くなく、攻撃の当たり判定が分かりづらいので、ちょっとクセのあるキャラかも。カミュは空中から火の玉を撃ってサポート。ストIIのゴウキが空中波動拳を撃つ感じです。

 マルチは見ての通りモップで攻撃。モップがけしながら突進したり、床を磨いて敵を滑らせたり(自分も滑ります)と、なかなか面白いキャラ。由真は自転車を使ったサポート攻撃で、頭上から自転車を落としたり、自分が自転車に乗って敵に突進したり。

 サポートキャラは、一度呼ぶと画面の背景で応援してくれます。カミュは手を大きく広げて元気よく応援してましたが、結構かわいかったな〜。

 プレイした感じ、ストII感覚では技が出せる程度になってしまい、そこから勝つ為にはダッシュやサポートキャラといった要素も色々と駆使しないとダメですね。あと、通常攻撃や必殺技のリーチ、硬直など知らないと結構辛い所もあるので、慣れないうちはその辺りを確認しながらCPU対戦をするといいかも。

 試遊した後に簡単なアンケートに答えると、NESiCAのカードがもらえました。これはピンボケじゃなくて、裸眼3Dでマルチが一番手前、次にアロウン、奥がタマ姉になってるので、うまく写真が撮れなかっただけです。

 前回のAMショーでも展示してあった記憶のある、ソニックブラストヒーローズというパンチ力測定ゲーム。パンチ力の数値で色んなシチュエーションをクリアしていくゲームで、強盗をやっつけたり、暴走トレーラーを吹っ飛ばしたり…前作同様、爽快感のあるゲームです。

 他には、あの超・ちゃぶ台返し!が遂に巨人の星とコラボレーション!!筐体も既に巨人の星仕様になっていて、遂にこの時が来たか!心ときめきましたが、残念ながら参考出展で試遊できず。さらに撮影禁止で写真も無し。なので、興味のある人は「ちゃぶ台返し コラボ」でググってみてくださいな。


みんなの大本命コナミDDRは陰も形もなく…

 今回、一番混雑したのがコナミ。ビーマニシリーズの音ゲーだけでもかなり混むというのに、更に拍車をかける要因が…。

 任天堂DSで大ヒットしたラブプラスが、ビデオゲームとメダルゲームの2つで出展!稼動前で一般に触れられるのはかなり貴重という事もあって、本当に大混雑していた様です。「様です」と言うのは、私自身ラブプラスって全くやった事がなかったのと、たぶん一番混雑して大変な事になるんじゃないかと思ったのもあり、タイトーアクアパッツァ最優先にした為、最初から試遊を断念していたので、その状況を目の当たりにしてないから。ツイッターで刻一刻と状況が書き込まれるのを見ると、何か修羅場みたいな事しか書かれてなくて…。

 朝、いこいのモールから会場内に入りましたが、入口すぐ目の前には、右側にナムコ、左側にコナミコナミの奥にセガセガの向かいにタイトーという配置でした。朝の入場時、私の目の前に300人以上の人がいましたが、その人の流れを見て驚愕。何と、約8割の人が入場してすぐ左折してコナミブースに直行!!セガナムコタイトーに向かう人が本当に少数で驚きました。本当に、流れがきれいに左へ流れてたんですよ。いや、ほんと、今でも人気は衰えてなかったんですね。

 このラブプラス記念メダルが配布されていて3枚ゲットできました。かなりの人数が押し寄せていましたが、大きな混乱もなく配布していました。

 メインステージでは、QMAユービートといったコナミを代表するゲームで大会が開かれてました。ちょうど通りかかった時はユービートの決勝?だか何だかやっていて、かなり上級プレイヤーが2人で対戦してました。かなり高難度な曲だったにもかかわらず、2人は大きなミスをする事無くその曲を難なくクリア。本当に小さなミスの差で勝敗が決まってました。ここまで上手い人になってくると、基本的にはフルコンボしても勝てないレベルになってきますからね…ピカグレやパーフェクトの数で勝敗が決まったり…。

 終了1時間前、私は隣のセガでH.ライブの開始待ちをしていた時に、隣から異様な盛り上がりが聞こえてきて、何だナンダとその方向を見ると、コナミのステージ前から大きな歓声が…ステージイベントの最後でビーマニのライブをやってました。ふしぎなくすりが流れた時なんか最高潮って感じだったな〜。


十二支一周バンダイナムコゲームズ3Dメガネのレースゲーム

 

 ナムコは今回、懐かしいタイトルを出展。と言っても鉄拳シリーズなんですが、タッグトーナメントです。現在稼働中の鉄拳5DRをベースにタッグの要素を追加した感じ。実際にプレイはしませんでしたが、見た感じ基本的には前作のタッグトーナメントと同様にキャラ入替のタッグバトルで、コンボ中に入れ替える事で独特のコンボが出来たり。気が付けば、前作のタッグトーナメントから12年が経ったんですねぇ。

 他には、ドラゴンボールのネットワーク対戦や3Dメガネを使ったレースゲームもありました。メガネというより、懐かしのサンダーセプターみたく上からごっついゴーグルみたいなのがぶら下がってて、それを自分の目の位置に合わせる感じ。

 他には戦場の絆や4人同時プレイのパックマンを展示したり、ステージで湾岸ミッドナイトの世界大会が開催されていました。


魅せるブースセガゲームも数多く展示

  

 今回も小間を大きく取って色んなゲームをアピールしていたセガ。お約束の大道芸人を呼んで風船の妙技を見せていたり、MJ5のステージイベントではプロ雀士とお笑いの360モンキーズで対戦したりと、見せ所いっぱいのブースになっていました。

 ナムコは3Dメガネを使ったレースゲームを出していましたが、セガでは3Dメガネを使わない特殊なモニタを使った3Dガンシュー。南国の島を舞台に、迫り来る不思議生命体を銃でやっつけるゲームですが、セガの乗り物ガンシューってあんまり良いイメージが無いんですよね…難易度的に玄人向けというか、上級者向けというか…難易度が高すぎる記憶しか無い…レールチェイスとか…このゲームの難易度はいかほどかな。3Dは、確かに裸眼でもちゃんと3Dになってました。裸眼の代償として、ある一定の角度から見ないと3Dにならないという欠点がありますが、そんなに頭の位置を変えるゲームではないし、ベストポジションさえ掴めればしっかり3Dなので、これはこれでアリかと。

 

 今回のスターホースは気合いが入りまくり。現在稼働中の2でも、2画面ワイドモニタによるメインスクリーン、サテライトは革のふんわり椅子で豪華仕様。それが今度の3でもしっかり受け継がれているだけでなく、色んな所でグレードアップ。メインスクリーンの上に小さなモニタが5台並び、色々な情報を表示。そしてサテライトは液晶縦画面からワイド横画面に変わり、今までベットと馬育成は同時に出来なかったのが、ワイド画面を使った事で同時に表示する事が可能になり、画面左でベットしながら右で馬をナデナデ。これはこれで効率よさそうですが、左右の腕を駆使する辺りちょっと大変かも。

 他には、アンサーxアンサー初音ミクのバージョンアップ版、シャイニングフォースクロスレイドボーダーブレイク等、続編を色々と出展してゲーム数が一番多く賑やかなブースでした。


プライズ色々

 バンプレストブースは、ゲームの出展は無くプライズ物の展示をやっていました。ここを含め、タイトーセガもプライズを色々と展示していたので、それをいくつか紹介してみます。メーカーごちゃまぜなので、その点はご了承を。

 

 コードギアス。R2の次の話もそろそろ出てくるフラグでしょうか。カレンとCCが色っぽすぎる

  

 二期が決定したイカ娘。タイトーがプッシュしてただけあって、プライズの出来もかなり良い。特にフィギュアは私も欲しいです。

 

 外の人つながりのインデックス。最初見た時はマグカップかと思ったら、全方向スピーカーでした。

  

 

 IS<インフィニット・ストラトス>は、かなり数多くのプライズが展示してありました。この気合いの入れ様はすごい。

 マクロスFランカシェリル。映画も近々始まるし、また盛り上がりそうな雰囲気。

 

 夢喰いメリー。随分と色んなアニメのグッズが出てますね〜今期アニメのグッズが結構出ていて良い感じです。

 

 Tシャツいろいろ。イカ娘だったり、インデックスだったり、レールガンだったり、メリーだったり。

 上のTシャツの下に置いてあったゴミ箱。こっちには化物語があるのにTシャツないのね…逆にメリーのゴミ箱が無い。

 相変わらずのトロ&クロ。何故今回は悪魔なんだろ…。


早くも最後のシメです…

  

 最後はセガH.ライブを見ました。気が付けばH.も10周年という事で、今回のライブでは出展ゲームを全く無視して懐かしのゲームミュージックを演奏していました。カルテットとか、ファンタジーゾーンとか、アウトランとか…やっぱり名曲揃いですな〜。

 写真が撮れなくて詳細を書かなかったゲームで、アネックス真・恋姫夢想という恋姫キャラを使った格ゲーを出していたり、セガではカオスコードというこちらも格ゲーを出していました。久しぶりに、格ゲーが豊作だった感じがしますね。真・恋姫夢想はプレイしてみたかったんですけど、ちょうど行った時に対戦台2組のうち1組がメンテ中になってしまい、回転率が悪く諦めました…。

 今回はラブプラス旋風の一言でしたね。私自身、ラブプラスは全くプレイした事がなくキャラの名前を知ってる程度の知識で、DS版も出てだいぶ経っているし、わざわざアーケード版ができるからと幕張まで足を運んで来る人は少ないんじゃないかな…って思ってましたが、その考えは甘かった。本当にラブプラスが好きな人がわざわざ集まって来てるんだな〜ってのを思いました。それを実感したのは、記念メダルの配布に並んだ時に、待ってる人の半数近くがラブプラスやってるんですよ。本当にみんな好きなんですね。

 前回のAOU音ゲーで盛り上がり、今回は格ゲーで盛り上がる…これは良い傾向だと思いますね。やっぱり何らかのジャンルで盛り上がらないと、イベント自体の勢いってのも無くなってしまいますから。しかし、秋に開催予定のAMショーで大変な事実が判明しました。それは…

 2011年のAMショーは、東京ゲームショウ同日開催

 日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)の記事を転載します。

 AM業況の低迷や業界構造の変化に伴い、ここ数年アミューズメントマシンショー(以下AMショー)の出展社数、出展小間数および来場者数がいずれも減少傾向であることを受け、JAMMAでは、今後のショーのあり方について中長期的な視野に立った改革案を策定するため、平成22年1月よりAMショー部会(部会長:林隆副会長)において検討を進めてきました。
 AMショー部会では、展示会の目的、開催時期、会場、出展料金など多岐にわたり分析検討を行ったほか、会員各位やAOU加盟のオペレーター企業各位にアンケー卜調査を実施し、それらを踏まえて「AMショーのあり方に関する提言」をまとめ、第118回JAMMA理事会(平成22年11月26日開催)に提出されました。
 理事会ではこの提言を受け、今後の展示会の在り方について審議を行い、当面の課題である来年の展示会については、同提言にて活性化策の一環として提案された『東京ゲームショウとの同時日程での開催』が採択されました。
 これにより、来年のAMショーは、下記日程により開催することになりましたので、会員の皆様にお知らせいたします。
 出展のご案内は明年4月頃にご送付申し上げますので、会員の皆様は、是非ともご出展下さい。

◇第49回アミューズメントマシンショー(予定)
(東京ゲームショウとの同時期開催)
期日:平成23年9月15日(木)・16日(金)・17日(土)
会場:幕張メッセ9 ・10 ホール
※来年の東京ゲームショウは、(社)コンビュータエンターテインメント協会(CESA)主催により、平成23年9月15目(木)または16日(金)から18日(日)まで、幕張メッセ1〜8ホールで開催の予定です。 

 これには困りました。これでは、それぞれのイベントに1日ずつしか行けなくなってしまいます。もともとAMショーは1日だけ行ってますが、東京ゲームショウには2日間行ってます。規模と混雑を考えると、ゲームショウ2日間欲しい所に、この決定は本当に痛すぎます。

 日程的な痛さもありますが、さらに心配な事があって、両方のイベントに出展するメーカーが、どうしてもゲームショウウェイトを置いてしまう懸念があります。イベント行ってる人には分かると思いますが、とにかく最近の傾向はゲームショウといった家庭用ゲーム機の方に力を入れているメーカーが多い。今回、同時開催となればAMショーの方が疎かになるんじゃないか、オマケっぽく扱われてしまうのでは…という心配が出てきます。

 過去、AMショー東京ゲームショウが同時開催されたのは1度だけあります。9年前の2002年9月で、AMショービッグサイトで、ゲームショウ幕張メッセで開催されました。この時私は両方のイベントに1日ずつ参加しましたが、正直ゲームショウは1日だと回りきるのがしんどいです。その当時のレポート、今でも見る事ができますので、興味がある人は下記リンクからどうぞ。

第40回アミューズメントマシンショー

東京ゲームショウ2002


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