AOU2012アミューズメントエキスポ レポート

 2011年2月17日(招待日)と18日(一般公開日)に、千葉県の幕張メッセ4〜5ホールでAOU2012アミューズメントエキスポが開催されました。前もって参加企業を調べてみると、主立った所はセガバンダイナムココナミ3社のみで、行く前から寂しさがこみ上げてきました…。前回はこれにタイトーが加わっていましたが、今回はセガに間借りする形でNESiCA x Liveを使ったゲームを出す程度。カプコンセガモンスターハンターパチスロを展示している位で、だいぶ展示物が少なくなるな…という印象を受けました。

 前回はコナミラブプラス、前々回はセガProject DIVA Arcade目玉ゲームがありましたが、今回は特にそういった飛び抜けて注目度が高いゲームも無く、かなり地味なイベントになるのでは…と思いつつ、また朝早くから出かけました。

 会場には8時半頃に到着しましたが、9時までは会場内通路で待機していて、それ以降はいこいのモールに移動して待機。この日は前日にが降り幕張でも積雪がありました。当日は回復して天気が良くなったものの、風が強くいこいのモールで待機している間はかなり寒かったです。風による体感温度の低下もあり、冬コミで待つよりも寒く感じました。


音ゲー再びセガ気合いが違う

 

 セガブースに行って真っ先に目に飛び込んできたのは、斜めドラム式洗濯機…の様な筐体をしているゲーム。そのゲームはmaimaiと言う音ゲーでした。セガにしては珍しく撮影禁止だった為に写真はありませんが、見た目は本当に斜めドラムの洗濯機を大きくした感じで、丸い扉の部分がプレイ画面になっていてタッチスクリーンになっています。その画面の周りに8ヶ所ボタンがあります。画面中央から外側のボタンに向かって譜面が動き、タイミングよくボタンを押していくベーシックな音ゲーで、ただ押すだけではなく押した後に指定された方向へ画面上をスライドする譜面もあったりしました。

 maimaiですごいと思ったのが、選曲できる曲が全てカバーではなかった事。例えば、ClariSコネクトコナミDDRX3で収録されていたもののカバーになっていましたが、このmaimaiではClariSが歌っていました。AKB48ヘビーローテーションAKB48のが歌っているだけではなく、バックに流れるPVまでもAKB48を使っているという気合いの入れ様。他にもLOVE & JOY恋愛サーキュレーション等もカバー無しで収録されていて、セガ気合いが感じられました。まだここでは選曲できる曲が20曲程度でしたが、正式に出回った時は増えてると良いですね。ネットワークに対応しているので、オンラインで曲が増えたり。

 オンラインといえば、maimaiにはYouTubeへプレイ中の動画をアップロードする機能がある様で、プレイ前にアップロードの確認画面で了承すれば、プレイ中の姿を動画で撮影して、それをYouTubeにアップロードして公開してくれるそうです。今までプレイ動画といえば、自分でカメラや携帯を使って録ったものを自分でアップロードしていましたが、これは筐体で撮影とアップロードを行ってくれるので、手間もかからず簡単に公開できます。ここではその機能は使われず説明だけでしたが、この機能で面白い動画が色々と見られる様になるかも。

 私は当然コネクトを選曲してプレイしました。カバーかClariSかでこうも曲の雰囲気が変わる物なんだな〜と改めて思いつつボタンを押してクリアしましたが、目の前にあるモニタでプレイするという位置関係で、前回のAMショーのタイトーブースでプレイしたマジカルミュージックと同様の現象がありました。それは、視界の外に譜面が出てくると何もできない事。画面上部に気を取られて下に向かう譜面に気付かずミスになる事があって、こればかりは覚えるしかないのかな…と思いました。

 どこぞの飲み屋のトイレに設置して話題になったトイレッツというゲーム?で、おしっこを認識して便器上にあるモニタでゲームができるもの。流石に公衆の前で試遊はさせないで、代わりに小便小僧で擬似的に体験させてくれましたが、これを見ていると近くにいた係員が「そこのホール5の看板の下にあるトイレに、これが設置してあるから行ってみては?」と教えてくれて早速行ってみました。

 行ってみると、小便器全てにトイレッツが設置してあって、全部違うゲームになってました。私が試遊したのは小便の量を競うゲームで、量と勢いを認識してゲーム的に数値にするもの。自分の小便でゲームというのが何とも違和感ありまくりで不思議な感じでしたが、今までにないタイプで新鮮さがハンパなかったですね。

 

 セガは相変わらず遊び心を忘れない。今回もソニックが登場して撮影会をやっていたり、大道芸人の風船パフォーマンスを披露したり、ゲーム以外でも楽しませてくれる要素があって、こういう所は昔から変わらないな〜と感心しました。


ステージイベント大盛況コナミブースも盛況

 とにかくステージイベントが大盛況だったコナミ。特に、ゴールデンボンバー生出演の時はブース内に人が収まらず、通路に人が溢れる程に膨れあがってました。女々しくてを熱唱してる時なんかは、ステージ近くの観客が盛り上がりまくりで、曲に合わせて飛び跳ねてました。他にも、ビーマニ関連のステージがあれば人が押し寄せて盛り上がっていて、音ゲーが始まってだいぶ年月が経ちましたが、今でもプレイヤーがしっかりと定着してるんだな〜と思いました。

 コナミといえば音ゲーですが、今回前面に出していたのがDanceEvolution ARCADE。家庭用ゲーム機のXBOX360で発売した物のアーケード移植で、曲に合わせて体全体を使い踊るゲーム。DDRはパネルの矢印を曲に合わせて踏んでプレイしますが、このゲームはカメラを内蔵していてプレイヤーの動きを認識腕の動きやポーズを読み取ってスコア判定をします。まさに、名前通りのダンスゲーム!

 しかし、脳裏にふと浮かんだのは数年前に稼動していたパラパラパラダイス。名前の通りパラパラを踊る音ゲーで、この時は腕の動きしか認識しませんでした。しかし、今回は画像で体全体の動きを認識する訳で、しかもその認識がかなり正確な事に驚かされました。ただ、パラパラの時も思った事ですが、他の音ゲーと違い踊りの振り付けを知ってる事が前提になってる所は相変わらずなのかな…。

 DDRIIDXなど、譜面に反応して対応するボタンを押したりパネルを踏むゲームは、初見でも簡単な曲なら見てから反応できますが、DanceEvolutionは譜面ではなくリアルタイムな踊りになっているので、何も知らない所で画面の踊りを真似るのは至難の業。何度もプレイして覚えるしかありません。そこが難易度を上げる要素になっちゃってるな…と思いました。初めてプレイして、その後も継続してプレイしてくれる人がいるかどうか、ちょっと難しい感じがしました。

 音ゲーは他にもギターフリークXG3ドラムマニアXG3DanceDanceRevolutionX3など、定番の音ゲーも色々と出典していましたが、今回は場所が悪かった…。メインステージ左横の隅っこに音ゲーコーナーがあり、ブース自体が会場の端っこにあった為、その周りは壁になっていました。そんな狭い所に人が大勢押し寄せた為、音ゲーコーナー自体に近づく事が難しい状況になっていました。そんな訳で、プレイするどころか近くで見る事すらできませんでした。相変わらずの扱いなのね…。


定番の湾岸と鉄拳バンダイナムコゲームズそれ以外はガンダムvs?

 バンダイナムコは定番の湾岸ミッドナイト鉄拳太鼓の達人ガンダムvsといったシリーズ物を出典。湾岸ミッドナイトはゲーム大会を開催して盛り上がってました。

 鉄拳タッグトーナメント2になり、興味深いシステムが加わりました。タイトル通り、2キャラを選択してタッグを組んでプレイするのが今までのシステムでしたが、今回は1キャラのみでのプレイも可能。組み合わせによっては、タッグ2人vs1人という変則対戦も可能になっています。タッグの利点を活かしたプレイをするか、使い慣れたキャラ1人にこだわるか…プレイの幅が広がる内容になっていました。気になるとすれば、ゲームバランスがしっかり調整できるか、そこが心配ですね。1対1でもキャラ優劣がある所に、タッグ対ソロといった複雑な組み合わせでも不公平感を低くできるか…。


他に気になった物を少し…

 アールエスブースにあった、単純だけど結構人気のあったゲーム。30ヶ所あるボタンランダムに光るので、そこををどんどん押していくという単純なゲーム。単純なんだけど、複雑なルールも無くただひたすら光ったボタンを押すだけという、シンプルで分かりやすい内容だった事もあり、外人さんが結構試遊してました。

 エンハートブースBINGOSAN。ルーレットが3つあって見た目のインパクトがすごいだけじゃなく、ビンゴカードも最大16枚同時に賭ける事ができて、それを1画面いっぱいに並べて表示してくれるので小さい小さい。何かスケールが色んな意味ですごかったです。


プライズ系いろいろ…

 プライズコーナー入り口に立ってた等身大?初音ミク。プライズ品ではありませんが、大きさにビックリしました。「実際にいたら、こんな感じなのかぁ…」って。

 あの夏で待ってる。今期始まったばかりのアニメですが、早くもプライズ品となっています。やっぱりタオルは基本なんですね。

 ギルティクラウン。録り下ろしボイスの目覚まし時計。プライズ品もだいぶ豪華になってきました。

 僕は友達が少ない。個人的にはPSPケースが気になります。結構作りがしっかりしてそうなので使い勝手が良さそうです。

 侵略!?イカ娘。夏に向けてTシャツや扇子とは、いいところを突いてきます。作品の内容もシーズンがなので合ってていいかも。

 妖狐×僕SS。これも今期始まったアニメですが、クッションやらタペストリーやらタンブラーやら既に色々とプライズ品になっていました。

 るろうに剣心渋い!渋い!渋すぎるっ!!でも、作品が作品なだけに、それがまたいい味出しててかっこよくできています。今回のイチオシかも。

 ワンピースしらほし姫。出来が良すぎて、何かプライズ品の領域を超えてる気がするよ…。

 TIGER&BUNNYのプライズ色々。去年、魔法少女まどか☆マギカと並んで大ヒットしたアニメ、プライズへの力の入れようも違います。


もう最後です

 

 今回も最後はセガH.ライブで締めました。もはや、この手のイベントでは恒例のステージって感じで何度も見てますが、良いものは何回見ても楽しいですね。このステージも、今では私が行く目的の一つになってますから。

 しかし、それ以外の目的となると…本当に出展されるゲームが減りました。機種が減って、試遊台が減って、プレイしたくても1時間近く待たされる。ゲームによっては整理券配布して親切な対応をしてくれましたが、それも人気ゲームになれば開始すぐに配布終了したり…何か、ゲーム目的で行くと、プレイできるゲームが少なくて物足りなさを感じて終わってしまいます。アーケード人口も減りつつあるし、各メーカーも昔みたいに大々的なマーケティングができない事情というのもあるんでしょうね…寂しいです。

 東日本大震災からもうすぐ1年経ちますが、それを意識してか節電を売りにしているゲームや筐体を多く見かけました。バンダイナムコでは、照明をLEDにして消費電力を抑えたクレーンゲームを展示。オーシーエムでは、既存のクレーンゲームの照明に取り付ける反射板を展示していて、蛍光灯を半分に減らしても光の反射で減らす前と同等の明るさを維持できるとか。メーカーは忘れましたが、完全に電源レスの子供向けエレメカも展示されていて、省エネを前面に出す事で差別化を図るメーカーが目立ちました。

 次回のAOUは来年の開催予定ですが、その前の秋にAMショーが開催予定です。前回は東京ゲームショウぶつけて開催されましたが、今年はこの時期になってもまだ開催要項が発表されていません。50回目という節目を迎えるAMショー、無事に開催されるのでしょうか…。

  


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