2月15日〜16日(15日はビジネスデー)に、幕張メッセの4〜6ホールを使ってジャパンアミューズメントエキスポ2013が開催されました。聞き慣れないイベント名だと思う人もいるかと思います。この時期に開催するゲーム系のイベントといえばAOUアミューズメントエキスポですが、それと秋開催のアミューズメントマシンショーが一緒になり開催したイベントで、内容的には今までと同じです。
共同開催としては初めてという事で、今回は少し気合いを入れて参加してみようと思い、朝4時に家を出て開場へ8時前に着くよう出かけてみました。最近はtwitterで現地にいる人たちのつぶやきが見られるお陰で、今どんな状況なのかが分かって便利なのですが…まだ電車に乗って東京にすら入ってない朝6時の段階で既に200人くらい並んでるというツイートが…例年だと、朝8時頃に着いて300人くらい並んでいるのが相場なのに、何で今回は人が多いんだ?ここ最近だと、ProjectDIVA Arcadeの初お披露目の時が混雑すごかったけど、目玉になるゲームなんて出展予定あったかな…と少し疑心暗鬼になりながら開場へ向かいました。
「何この熱気…」会場へ着いた時に思った事。ここ数年、人が少なくてアーケード業界の衰退を感じさせていたAOUとAMショーだったのが、ゲームショウまでとは言わないけど人の多さに驚きました。この段階で既に800人近くの人が私の前に並んでたかな。
この後、中央エントランスを通り少し待った後、やすらぎのモールへ移動して再度待機。まだ2月という事もあり、やすらぎのモールで待つのは結構寒かったです。このイベントでは物販はごく一部(ゲーム機のパーツ販売くらい)なので、ここに並んでいる人たちは純粋にゲームをプレイしたい人たちで揃っている…アーケードもまだまだ大丈夫…かな?
今回は、巡回した順番にダラダラ書いてみようと思います。かなり偏った内容になってしまいますが、お時間のある方は付き合って下さいな。
朝一で行ったタイトーお目当てはアルカナ
試遊は対戦台2セットのみ、勝ち抜きあり3連勝で交代になってました。実はアルカナハートに関して初代を少しプレイして2,3キャラでクリアした程度。しかも、最近はほとんどプレイしてなかった事もあり、ほとんど初心者状態で対戦になった訳ですが…相手が接待プレイをしてくれたお陰でフルボッコにはならず、見た目なかなかの接戦の末に私が負ける良い試合をしました。この後、簡単なアンケートを書いてNESiCAカードをもらいました。
この後、試遊待ちの列はどんどん長くなる一方で、あまりの長さで列を作らせず受付を一時止める事態に。その後、整理券配布に変更して混雑は緩和されたものの、その整理券も早い時間で瞬殺に…ほんと人が多すぎでした。ここまで混むんだったら、3連勝で交代じゃなくて1回で入替にした方が良かったんじゃないかな…。
タイトーでは他にグルーヴコースターという音ゲーも出していました。名前で連想できる通り、ジェットコースターみたいな入り組んだ線の上をキャラクターが進んでいき、途中にある譜面を曲に合わせてコントローラーを操作します。このコントローラーが面白くて、大きな平べったいジョイスティックにボタンが付いています。譜面は、ただ単純にボタンを押すだけの物から、コントローラーを上下左右に動かしたりする操作系もあったりで、慣れるまで最初は手こずるかもしれない。
曲はタイトーらしく色んなジャンルから選ばれています。東方の曲でBAD APPLE!もあったりして幅広くなっています。以前ミュージックガンガンでも東方の曲があったので、その辺りは踏襲されてる感じかな。そして今回は、ZUNTATAによる楽曲も収録されていますが、中にはセガのカルテットがZUNTATAでリミックスされた曲もあって、まさかのコラボに鳥肌が立ったり…。しかし、残念ながら試遊は整理券でアルカナの後に行って既に終了していました…今冬の稼働予定という話なんどえ、その時は是非プレイしてみたいですね。
久しぶりのDDRコナミ推しはカードゲームでしたが…
コナミと言えば音ゲーですが、今回前面でプッシュしていたのはモンスター列伝オレガバトルとドラゴンコレクションのカードゲーム2つ。リアルでカードを集め、それを使って遊ぶゲームです。最近、この手のゲームは子供から大人まで幅広くプレイしていますからね。
音ゲーはいつも混雑していて、私が試遊しようとするといつも長蛇の列だったり試遊券が配布終了で断念する事が多かったのですが、今回は奇跡的にDDRの試遊券をもらう事ができました。考えてみると、この手のイベントでアーケード版DDRを試遊できたのって2nd以来かもしれない…。
DDRも何だかんだで10年も続いているナンバリングタイトル。ほとんど完成形に近い状態なので、今回の新作についても目新しい変更点はありませんでした。新曲の追加にアニメのアクセルワールドが収録されていたのには驚かされましたけどね。後は実機でバックムービーでALTIMAのPVが使われて岡本夏生さんが踊ってくれれば完璧ですが…。細かい変更点としては、GOODでコンボが切れなくなった事かな。今まではGREAT以上を続けないとコンボが続かなかったから。その時のコンボカウンターは水色になってた様な?
そのDDR試遊ですが、ちょっとタイミングが悪かったんですよね…。いちお試遊券にある時間より少し前に行って並んだのですが、ちょうどステージではKACのチャンピオンが実機を使いその場でプレイするプログラムが始まっていて、jubeatの超絶上手いプレイを見て驚愕していました。その時、何故かDDRの試遊が一時的に中断。何事かと思ったら、そのステージイベントでBMIIDXのチャンピオン対決でDDRの試遊台の隣にあるBMIIDX実機が使われる事になり、周辺の試遊台が軒並み一時中断になりました(と言ってもDDRの2台だけでしたけど)。やはりチャンピオン対決という重要な舞台、そんな時に隣でDDRを試遊させられてると集中に影響ありという事だったのでしょうか。にしても、始まる20分前から中断って随分と長すぎやしないかな…。
今回も盛大セガステージイベントも色々
いつもイベントになると生き生きしてくるセガ。今回もステージイベントやったり風船職人で盛り上がったり楽しいブースになっていました。
ブースではファントムブレイカーアナザーコードを試遊。ここもタイトーのアルカナ同様、対戦のみ勝ち抜き残留になっていました。ここでも接待プレイかと思われましたが…全力でフルボッコされました…何か気が付いたら負けてた感じ。試遊というよりサンドバックにされただけで感想も何も無かったです…。
こういうのを見ると、いかにもセガって感じがしますよね〜大型筐体もの。ドリームレイダースというガンシューです。残念ながら海外仕様で国内では販売されない様です。
ステージイベントでは、ダンディ坂野さんや下田麻美さん等、有名人を色々と呼んでゲームの紹介をしていました。下田さんについては、ここ最近セガのイベントにはよく見かける様になったので、もはや定番という感じでしょうか。ボーダーブレイクでも白石稔さんがいつも呼ばれて対戦してますし。
この発想はあった加賀アミューズメントそれを実現してくれた
普段、あまりインパクトが無い出展が多かった加賀アミューズメント、主にエレメカ系を色々と出していましたが、今回はなかなか面白いゲームを出展していました。
エアホッケーですが、よく見ると人がフィールドの上に立っています。これは、天井から投影されているエアホッケーのフィールド上に立ち、自分たちの足がマレットになり、投影されているパックを蹴って打ち合う、いわば「体感エアホッケー」って感じです。天井にはプロジェクタ以外に人がいる位置を認識する為のカメラも2台設置されていて、これで足の位置を把握、その場所にマレットがあるとしてパックを打ち返します。エアホッケーなら誰でも知っててルールはよく分かっているのですが、これがいざ自分の足がマレットになるとこれがなかなか反応が難しい。手で俊敏に動かせるのと違い、自分の体(足)を動かすとあって、試遊してる人たちは戸惑いながらも楽しんでいました。写真を見ると分かりますが、かなり広いエリアを使っているので、これを設置できるゲーセンとなると限定されてしまいますが、見た目のインパクトは十分なのでプレイする人は多いかもしれませんね。
音ゲーいろいろ広州華立科技有限公司知ってる曲もいくつか
海外メーカーの広州華立科技という会社。どこかで見た事のある様で結構違うゲームが色々出ていました。
DANCE COREは、コナミのダンエボとDDRを足した様なゲーム。画面にある譜面を見て曲に合わせながら体を動かして遊ぶ音ゲーですが、ダンエボみたく体の動きをキャプチャするのではなく、足下のステージにあるセンサー?を体重移動?で反応させてました。特に解説も無く説明書も無かった為、どうやれば判定されるか見てて全く分かりませんでした。選曲はK-POPオンリーで、私も聞いた事のあるKARAの曲もあったりしました。
TOP STARは、画面に表示された譜面を音楽に合わせて手で触れる音ゲー。譜面は単純に触れるだけのものや、矢印方向へスライドするものもあったり、同時押しもありました。雰囲気的には、セガのProject DIVAの譜面が4つボタンじゃなくタッチスクリーンになった感じです。見た目も分かりやすく、タッチの反応も良好でしっかりゲームになってたのは好感触。でも、日本国内では出回るのかどうか…。
今回もメダルメインカプコンそれでも盛況
今回のカプコンもメダルゲームがメイン。マリオやモンハンを使ったプッシャー系メダルゲームを出展。知名度の高い題材を使っている為か、終日試遊待ちの列は途切れる事がありませんでした。
唯一のビデオゲーム?は、プリプリプーギーレース。筐体にあるプーギーをハンドル代わりにして対戦するレースゲーム。モンハンのキャラか何かかな?
プリクラいろいろフリュー機能も進化
アーケードではプリクラを主に取り扱っているフリュー、今回も最新機種を出展していました。昔はただ写真を撮ってインスタントに出てくるだけだったのが、今では映り具合が劇劇に進化している様で、化粧写りがきれいになったり、広いスペースで多人数撮れたり、全身が撮れたり…。ここも終日試遊待ちは続いてました。
プライズいろいろ
化物語いろいろ。
Fate/Zeroいろいろ。
まどマギいろいろ。
境界線上のホライゾンいろいろ。
ジョジョ。
コードギアスのカレン。
ささみさん@がんばらない。
ワンピースのしらほし姫。
感想です
今回、ミニライブは2ヶ所でありました。タイトーのZUNTATAと、セガのH.。両方とも見られればいいな〜と思ってましたが、両社ともそこはうまく調整してくれたお陰で、ZUNTATAを見終わった後にH.の順番で両方見られました。ZUNTATAはサイキックフォース推しで2曲。最後は電車でGO!で盛り上がりました。H.はmaimaiスペシャルステージでゲストが色々と来てました。その為、普段は写真OKだったのが今回はNG…なので、写真はZUNTATAのライブです。
写真を見ると人混みはそれほど酷くない様に見えます。人気どころのゲームは整理券を配布したお陰で、ステージイベントなどで局地的に混む以外は意外とのんびりできました。しかし、整理券方式ってもらえなかった時の悲壮感がものすごいですね…時間はあるのにプレイできない寂しさ…。あと、最初は普通に試遊待ちさせていたのが、混雑しすぎになり急遽整理券方式になった時ってタイミング悪いとかすりもしなかったり…タイトーのグルーヴコースターやりたかったけど、アルカナの後に行ったら整理券終了とか…ゲームによっては出来たり出来なかったのは仕方ないとはいえ、ちょっと悲しいものがあります。
5年前、スクエニが初めてアーケード系のイベントに参加しました。ロード・オブ・ヴァーミリオンだけ展示して試遊させてましたが、朝10時に開演して4分後には整理券の配布が終了という、なんともお粗末な展示をしていましたが、今回再び同じゲームのバージョンアップ版を出展。さすがに前回の失敗を教訓に、試遊できる枠を広げて…くれませんでした。前回よりは酷くないとはいえ、試遊に関しては開演10分後、試遊できなくても解説だけは聞けるイベント参加券も40分後には終了…ほんと何しに来たん?整理券瞬殺で大人気なんだよ〜って見せびらかすだけの出展なん?と思わせる糞っぷりでした。もう来なくていいわ、このメーカー。
しかし、これだけ活況なアーケード系イベントって本当に久しぶりでした。混みすぎて試遊できないゲームが多かったのは仕方ないけど、毎回「この寂れっぷりじゃお先真っ暗だぜ…」って思っていたのが、今回「これで持ち直してくれれば…」と期待感が持てました。しかし、新規ゲームの出展数が本当に少ない。アトラスが撤退したりカプコンが業務用ビデオゲームを出さなくなったり、そもそもテーブル筐体のビデオゲームが少ないのが気に掛かります。昔は家庭用ゲーム機の性能がアーケードには遠く及ばない世界だったのが、今ではそんな垣根が無いくらいに向上してしまった為、ゲーセンまで行ってやらなくても…という人が多くなったんでしょう。メーカー側も、それだったらいきなり家庭用で出した方が開発費も抑えられるし人気が出たらアーケードで出そう…となってしまうんじゃないかな。今では、家でできないゲームをプレイしに行く…プリクラだったり、プライズだったり、DDRやダンエボといった大型筐体ものだったり…そんなスタイルに変わってきたのかもしれません。
秋は東京ゲームショウのみなので、次回のアーケード系イベントは1年後です。この賑わいが次回も続くか気になります。