東京ゲームショウ2012 レポート

 

 9月20日〜23日(20,21日はビジネスデー)に、幕張メッセの1〜8ホールを使って東京ゲームショウ2011が開催されました。前回からスマートフォン等のソーシャルゲームが多く見られる様になりましたが、今回も事前のニュースや報道で「出展物の4割ソーシャルゲーム」という話もあり、新ハードのWiiU任天堂が不参加であまり盛り上がらず、マイクロソフト不参加スクウェアエニックス試遊台が全く無かったりと、テンション下がる要素満載でしたが、年に一度のお祭りだし何か楽しい要素を探しながら楽しもうと、2日間朝も早くから行く事にしました。

 今回もサポーターズチケットが販売され、朝一でまたステージイベントやモンスターハンターの新作試遊整理券の熾烈な争奪戦が繰り広げられた様ですが、当然普通のチケットで入場した私は蚊帳の外。入場が始まり、ゲートに少しずつ近づいている最中でアイマスステージイベントの整理券が終わり、モンハン試遊整理券が終わり…入場できた頃には既に食い尽くされた後でした。今回は、サポーターズチケットを持ってる人ですら先頭と後方ではゲットできた整理券に差が出ていたらしく、サポチケあれば安心、なんて時代は終わってしまった様です…恐ろしや。

 前回はAMショーが同日開催で1日だけ行きましたが、今年は一般2日間フルで行ってきたので、また自分が思った事をダラダラと書いてみようと思います。


 JR海浜幕張駅構内には、カプコンバンダイナムコセガ3社のキャラクターがいっぺんに出演するプロジェクトクロスゾーンの広告が大きく飾ってありました。他にもポスターがエスカレーターの所やホームにもあって、電車を降りたその瞬間からゲームショウを実感できました。この広告、目測で縦2m横10mくらいの大きさです。


 会場を出入口のエスカレーターの上から撮影した会場内の様子です。局地的に混んでいる所と、そうでもない所が結構ありましたね。セガコナミナムコカプコンといった人気どころ周辺は混雑していて、特にステージイベントが始まると観客で人が溢れ通路を塞ぐ程まで拡大。逆に、海外パビリオンゲームスクールコーナーは人がまばらでした。

 一番大変だったのは、コナミセガの間。両方とも混雑するブースだった事と、場所が4〜6ホールにつながるやすらぎのモールへの出入口になっていた事で、とにかく人の流れが定まらず詰まりっぱなし状態でした。次回はもっし配置を考えた方が良いと思います。


キング・オブ・プロレスブシロードゲーム見に来たはずなのに…

 実は今回、一番楽しみだったのがブシロードだったりする。と言っても、カードゲームを始めようとか、そういう話ではなく…。

 ブースの中央にプロレスのリングがあり、そこで新日本プロレスの選手が実際に試合を行いました。2012年1月31日、ブシロードGP新日本プロレスの株式を取得する事で子会社化しました。それを契機に、新日本プロレスの選手がブシロードのプロモーションやCMに出る事が多くなり、選手の写真を使ったプロレスのカードゲームも発売されました。そんな事もあり、プロレスをみんなに知ってもらおうとブース内のリングで3試合行われました。試合自体はガチンコではなくパフォーマンス主体の観客を楽しませる内容で、時々ユーモアがある一方、会場の下はコンクリートでマットが数枚あるだけなのに、場外にいる選手に向かってボディプレスで飛んだり…迫力は十分でした。

 プロレスはテレビで、という人がほとんどで、実際に試合を見た事があるという人は少ないと思います(私がそう)。しかし、これをきっかけに生で見る楽しさを実感できたら…プロレスとは無縁だった人も、これを見て少しでも興味を持ってくれたら…プロレスの世界への入口に足を踏み入れる第一歩になる十分インパクトのある内容で、これはなかなか良い考えだと思うし成功したんじゃないかな、と思いました。


メインステージ無しセガH'ライブが…

 今回のセガブースはメインステージはありませんでした。PSO2試遊エリアの隣に小さなステージとスタジオがあって、そこからUSTREAMライブ放送をしたり、ちょっとしたステージイベントが催された位で、いつも最終日の最後に見られたH'ライブは今回ありませんでした…何か物足りなかった…。

 セガで試遊したのはファンタシースターオンライン2スマートフォン版、PSVita版、パソコン版の3つで試遊台がありましたが、今回プレイしたのはスマートフォン版とPSVita版。
 スマートフォン版は、ノルマ型でゲームを進行する形。場面がステージごとに区切られていて、そこにいる敵を全滅させるとクリアして次のステージへ進みます。最後にボスがいて、それも倒すとクリア。戦闘は画面をタッチしながらのリアルタイムバトル。敵にタッチして攻撃したり、横にスライドして移動や攻撃をかわしたり。戦闘は単純なタッチゲーという訳ではなさそうです。
 PSVita版はオンラインRPG。試遊では4人でパーティーを組んで敵を倒しながらフィールドを進み、最後に鎮座するボスを倒すまで出来ました。私自身、MMORPGといえばラグナロクオンラインしかプレイした事が無く、こういった3D視点のRPGはほとんどプレイした事がありません。その為、右アナログで視点を変えるのがものすごく苦労しました。左でキャラクターを進めつつ、右で進行方向や後ろ、上を見回すのが大変。これは慣れが必要かな…と思いました。

 龍が如くも5作目。相変わらずこのエリアだけはゴージャスになってますね。タイミングによってはキャバ嬢の格好をしたコンパニオンが現れて写真撮られてました。


ソーシャルゲーいっぱいコナミスマホでjubeat

 ブースの半分をソーシャルゲームの紹介エリアとして気合いを入れていたコナミ。ブース内ではコナミが手がけたソーシャルゲームの特殊アイテムや限定キャラのシリアル番号が書いてあるカードを配布していました。前回もドラゴンコレクションのかなり強いキャラのシリアル番号が配布されていましたが、今回はその有効期限が2日間とものすごく短くなっていました。転売対策でしょうか。

 その反対側には大きなステージがあり、ゲームの紹介や制作者、監督のトークを聞く事ができました。私が見たタイミングでは、メタルギアシリーズの小島監督やスネーク役の大塚さんのお話が聞けました。大塚さん、もし声優してなかったら…トラックの運転手やってたかも?って言ってたのは意外だったかも。

 コナミブースではなくXPERIAブースですが、スマートフォンでjubeatをプレイしてきました。音ゲーはDDRがメインで他はProject DIVAくらいしかやってないので、jubeatは全くの素人。そんな訳で難易度の高い譜面は出来ませんでしたが、ちゃんとタッチパネルでゲームがプレイできてたのはすごいと思いました。一番驚いたのは、4つ同時押しもしっかり反応できた事。2つ同時なら分かるけど、ちゃんと4つ押して反応するのは関心しました。
 出来が良い分、気になったのは画面の小ささ。こればかりはゲームでどうこうする話ではないですが、スマートフォンでプレイすると小さくてチマチマしながらプレイする感じで、雰囲気は感じられますが、本格的にプレイするにはちと辛いかも。私の人差し指でマスが埋まってしまう位なので、難易度の高い譜面だと結構辛いかも。7インチ以上のタブレットでプレイすれば大丈夫かな。でも、スマートフォンで場所を気にせず色んな所でプレイできる気軽さは良いかもしれないです。


新型PS3登場ソニーコンピュータエンタテインメント小さく軽くなりました

 今回はPS3PSVitaの試遊をメインに展示していたSCEIブース。時代の流れか、PSPの試遊台は少なめになっていました。

 PS3の新型機種が展示されていました。見た感じ、明らかに小さくなっている事が分かるくらいにスリム化されていました。PS2も最初は大きかったのが、型が進むにつれて小型化が進んでたので、PS3でも進化しているという感じでしょうか。

 小間を大きく取って展示していたものの、それ以上の人が押し寄せていたせいか、試遊台は午後になるとどこも待ち時間ができるほどの大盛況に。午前中はセガのPSO2を最優先でプレイしていた為、それが終わってから行っても既に遅かったです。


試遊台無かった?スクウェアエニックスちょっと寂しかったかも?

 いつものスライム&チョコボでお出迎えしてくれたスクエニブースですが、いつもよりだいぶ狭い小間で展示していました。

 行って気付いたのが、試遊台が見当たらなかった事。いつもなら新作から既に発売済のゲームまで色々と試遊させていましたが、今回それが無かった。あと、いつも混雑してて全然見られなかったクローズドメガシアターも無く、全展示物いつでも見られる様に開放されていました。試遊の待ち時間が無かった分、気軽に見られるのは良かったかも。

 ブース近くではパンフレットの配布をやっていましたが、時間によってはゲリラ的にスライムのうちわも配布していました。あと、コナミ同様ソーシャルゲームのゲーム内アイテムシリアル番号も配布してましたが、あまりもらっている人がいなかった様な…。


続編ぞくぞくコーエーテクモソーシャルゲームも色々

 三國無双信長の野望三国志といったコーエーが長年培ってきたゲーム、今やテクモの代表的ゲームDEAD OR ALIVEの続編が色々と出展されていました。それだけでなく、ソーシャルゲームでも同タイトルのゲームを出して安定感を感じました。

 それ以外にも、アトリエシリーズのガストが間借りする形で、トトリのアトリエPlus黄昏の大地の錬金術師も出展。前回も確かガストコーエーテクモブースで出展していましたが、ちょっと調べてみると2011年12月にガスト子会社化していたんですね。やはり開発費の関係で中小のゲーム会社は経営が厳しいのでしょうか…。


モンハン整理券瞬殺カプコン周辺は常時混雑

 ゲームごとにエリアを完全に分割して、その中をそれぞれのゲームの雰囲気に合わせてセットを作り、その中で試遊させていました。こういった演出はカプコン上手いですよね。試遊も大事ですが、待ってる間の視覚的楽しさも大事にしている事が伝わってきます。

 モンスターハンター4の試遊エリア。相変わらずセットの作りが凝ってて、モンハンの雰囲気がよく出ています。しかし、試遊をする為には整理券が必要で、最初にも書きましたがブース近くで配布してなくて、あまりの混雑の為にゲームショウ開催数回前から入場ゲート近くの整理券配布専用エリアで列を作らせて配っていましたが、私がまだ会場の外で入場待機列に並んでいる最中で整理券が終わってしまいます。恐らく、サポーターズチケットで先に入場した人と一般の先頭一部で既に終了していたんだろうな…。

 ブースには劇場版バイオハザードコーナーがあって、奥の暗室で劇場版最新作5のプロモーション映像が流れ、外には撮影でで使われた衣装の展示がありました。


他のブースは写真と簡単なコメントを…

 ナムコは映像出展をメインにしていた様で、試遊タイトルは鉄拳テイルズといったメジャータイトルの続編と、プロジェクトクロスゾーンくらいしかありませんでした。版権物も色々ありましたが、ほとんどが映像出展で試遊できたのはジョジョくらいだったかな。

 グリーはオーソドックスに試遊をメインに出展。ブース自体は結構広く小間をとっていましたが、人はあまり混んでなかったかな。試遊も時間がかかるゲームではなかったのと、実際に無料で試せるゲームばかりなので、あえてここで試遊しなくても…という事だったのかな。

 レベルファイブ基本に返って試遊をメインに出展。ゲームごとに試遊エリアを完全に分けていたので、ゲームによって待ち時間にだいぶ差がありました。ここで試遊すると、ゲームに関係なくクリアファイルとプロモーションDVDがもらえました。

 あまり聞き慣れないgloopsってメーカー。グリーモバゲーと同様、ソーシャルゲームのみを手がける会社。ここでも試遊で色々もらえてた様ですが、需要予測がダメだったのか、最終日が終わる直前で余りまくった特製カップ麺やキャラクターぬいぐるみをひたすら配りまくってました。

 D3パブリッシャーは、地球防衛軍3ドリームクラブを出展。しかし、小間がだいぶ小さかった為、派手さはありませんでした。ドリクラのステージをやれば結構人が集まったと思いますが、それも特になかった様な。

 こちらもあまり聞かないGMOアプリクラウド。特に試遊させる事もなく、ただ痛車が展示してあってチラシを配ってただけだった気が…。

 アスキーメディアワークスは雑誌や単行本の展示を行い、ゲーム自体の試遊などはありませんでした。数週間後に電撃20年祭が開催される事もあり、ここではあまり派手に出展しなかったのかも。

 メダロット社が独自でブースを構えて、メダロット7の試遊と限定ARトレカを試遊した人限定で配布してました。側を通る度に試遊の列を見かけて、途切れる事はありませんでした。

 前回も参加したマジック:ザ・ギャザリング。今回も実際にプレイさせていました。上級者だけじゃなく、全くの素人でもスタッフが丁寧に教えながらプレイできるのは親切で良かった。ここの配布物、基本セットを含めたハーフデッキが1つ入ってました。これもまた前回に引き続き大盤振る舞い


感想です

 今回の印象は、とにかく人が多かった本当に人が多かった…そればかりが記憶に残ってます。調べてみると、一般1日目の土曜日に何と9万4千人の入場者数がありました。前回は8万人越ですごいと言っていたのに、もうすぐ10万人というところまで膨れあがりました。2日目の日曜日は悪天候という事もあり、7万人台と少なくなりましたが、もう慢性的に混雑する様になった為、試遊もほとんどできず会場内で配布物をもらって歩き回る事くらいしかできなくなっています。主催者側も、この入場者数は次回開催の大きな悩みの種になりそうです。

 来年は2013年9月19日〜9月22日までの4日間の開催予定で、場所は同じ幕張メッセ。この入場者数を考え、そろそろビッグサイトに戻ってきてもいいんじゃないかな…と思いました。さもなくば、東京モーターショーみたく9〜11ホールまで使って全館貸し切りとか…。


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