東京ゲームショウ2013 レポート

 

 9月19日〜22日(19,20日はビジネスデー)に、幕張メッセの1〜9ホールを使って東京ゲームショウ2011が開催されました。前回不参加だったマイクロソフトは、XBOX oneの発表もあり今回は参加。ソニーPS4や新しいPSVitaのお披露目と、久しぶりに新ハードが色々と出展されました。ソフトの面でも、ソーシャルゲームが下降局面に入り、昔ながらのソフトウェアに再び注目されつつあります。ゲーム業界的には少し明るいニュースが多くなってきた中でのゲームショウ。今回も混雑する中で行ってみましたので、また気付いた事をダラダラと書いてみようと思います。

 残念ながら、リアルで色々と忙しい為、かなりザックリといってみたいと思います。主に写真中心で…。


 今回も列は会場の外周を時計回りに並ばせていましたが、入場口がいつもと違ってました。例年通りの1ホール北口とは別に、やすらぎのモールを南口から入場する入口。やすらぎのモールの少し手前から列を分岐させ、ステージイベントの観覧整理券が欲しい人は1ホール北口に回し、それが不要な人はやすらぎのモールから入場。まぁ、私がこの分岐に着いた時は観覧整理券が全て終了で選択の余地が無かったですけどね。


 今回も会場内は局地的に混雑していましたが、今までと違う改善点がありました。今まで、やすらぎのモールがコスプレ広場でしたが、今回は新たに別棟のホール9にコスプレ広場を移動。あと、キッズコーナーも9ホールへ移動。その甲斐あってか、3ホールと4ホールの間の往き来がとてもスムーズになり快適に。コスプレイヤーは何も悪くないし隔離してしまったのは可哀想なのですが、とにかくやすらぎのモールに溜まる人たちがマナー悪すぎ。通路なのに立ち止まってコスプレ見たり、通路で写真を撮ったり、人が多すぎて通路に溢れてたり…華が無くなって残念だけど、こればかりは仕方ないかと。それだけ人が多くなりすぎた…。


 会場近くにある東京ディズニーランドには、アトラクションの混雑状況を記載して案内するインフォメーションボードがありますが、東京ゲームショウでも各ブースにあるゲームの試遊について、待機時間がどれくらいかを一覧で見られるWeb案内板を掲示。これで一目瞭然なんだけど、どこも何十分とか百分超えとか、何かあんまり意味が無かった様な…?


 6年前レベルファイブDS体験版ROMを配布するとブース一体は大混乱、開催中にブースを閉鎖するという異常事態になりました。今回、ガンホーはスマホで大人気のパズル&ドラゴン3DSで出すにあたり、ブースで試遊してくれた人全員に体験版ROMを配布する事に!これは6年前の再来か!?と思いましたが、整理券配布という方法で混乱を回避。しかも、相当量を用意していたのか、整理券がなかなか終わらない。これは絶対に混むと思い朝一で行きましたが、お昼過ぎになってもまだ整理券を配布していました。


 今回のゲームショウ一番滞在時間が長かったのはセガかもしれない。セガもほとんどのゲームで試遊は整理券配布にしていたお陰でブース周辺の混雑はあまり無く意外と快適。神対応だったのが、整理券に記載された試遊時間を過ぎてもOKだった事。記載時間以降ならいつでも大丈夫という事で、とりあえず整理券さえもらっておけば間違いなく試遊できたのが本当に助かりました。お陰で、セガだけで4,5個のゲームが試遊できました。ほんと今回の対応は最高に良かったです!次回も是非お願いしたいですね。



 ソニーは久しぶりの新しい据置型ハードPlayStation4が一般に初お披露目となりました。あと、薄く軽くなった新型PSVitaも展示されてました。試遊もできたらしいのですが、試遊の列がどこにあるのか分かりにくく、どこに行けばできるのか、整理券がもらえるのか?と周辺を回って結局見つけられず、残念ながら何もできませんでした。知り合いの話だと、PSVitaは初代と比べて一回り小さく軽く持ち運びしやすくなっていたそうです。


 カプコンといえばモンハンですが、今回はスマホ版という事で盛り上がりがイマイチ。賑やかだったのは戦国BASARA4で、試遊スペースも凝った作りになっていました。特に、騎乗した伊達政宗のオブジェはなかなか迫力があって、みんな写真に収めてました。


 スクエニは主に映像出展で色んなゲームを紹介していましたが、逆に試遊台はあまり多くなかった印象があります。場所が限られているので仕方ないとは思いますが、試遊台は増やしてもらえると嬉しいです。さもなくば携帯型ゲーム機ならダウンロード試遊とか。


 相変わらず版権物にものすごく強いバンダイナムコガンダムジャンプ系列以外にも色々と出展していました。版権物以外でもゴッドイーター2テイルズといった所も抑えていて、コンテンツの強さがよく出ているブースでした。試遊台もそれなりに多く置いてあるのですが、出展ゲーム数が多く1ゲームあたりの試遊台が少なくなってしまうのが惜しいところ。この辺りを改善すれば気軽に試遊できるんですけどね…バンナムが昔から抱えてる問題点です。


 今回はソニー同様、久しぶりの新ハードXBOX oneのお披露目という事で、基調カラーの緑でブースを彩ったマイクロソフト。試遊エリアは自社以外のゲームも展示していたお陰で、常時賑やかで試遊待ちの列も混んでいました。逆に、他メーカーで長蛇の列だったゲームが、ここにある事があまり知られてなくて簡単に試遊できるゲームもあったり…。そういえば、XBOX oneのパンフが欲しくてコンパニオンからもらおうと近づいて渡されたのが、安くなったXBOX360のパンフだった…いや、それじゃなかったんだが…。


 クラウドゲーミングの仕組みとサーバの紹介で出展していたAMDブース。普段はこの手のハードはあまり見向きされずスルーされがちな所がありますが、今回のAMDは違っていました。そのクラウドゲーミングの体験で、ブラウザゲームの艦これが動いていたんです。それを見たい人と、それとは別にもらえる島風クリアファイルのお陰で結構混んでました。ちなみに、AMDにちなんだ古いハードやパーツを持って行くと、最新CPUをプレゼントするイベントが開催されてたそうで、それ知ってたら我が家のPC-9821に刺さってるK6-2を持って行ったんだけどな…絶対何かもらえたと思うよ。


 かなり小間を広く取り大きくアピールしていたのがグリー。主に自社で扱うスマホのアプリを展示・試遊させていましたが、一時期の賑わいは無く普通にブース運営していました。ブース周辺ではゲーム内アイテムやキャラクターのシリアル番号付きカードが配布されていましたが、それに群がる人たちも少なく、だいぶ衰退しているんだな…という印象を受けました。最近は新規ゲームもパッとしていないので、既存客くらいしか支えが無いのかもしれないです。


 ウォーゲーミングジャパン。戦車を使ったオンラインゲームWORLD OF TANKSの試遊と、戦車の展示を行っていました。しかし、それ以上に混雑していた理由がガールズ&パンツァーとのコラボ。トークショーも開催されて賑わってました。このコラボは戦車つながりで相性が良いみたいです。


 前回、プロレスリングをブース内に配置して実際に試合を見せてくれたブシロードですが、今回はプロレスラーのステージイベントのみで試合は有りませんでした。しかし、ライブライブ!のステージイベントが開催され、整理券が瞬殺だった程の大盛況。やっぱり声優イベントは混みますね。


 初音ミクといったボーカロイドの曲を作るソフトを出しているクリプトンが、直々にスマホのアプリを出すという事で出展していました。スマホのアプリという事で、グリーモバゲーでよく見かけるカードを使ってデッキを組んでプレイするカードゲーム。既に出回っているアプリの新バージョンという位置づけらしい。


 何か今回やる気が感じられなかったのがコーエーテクモ。いつもならホール1の入場ゲート前に陣取って来場者を出迎えてくれてたのが、今回はホール5にブースを構え、信長の野望30周年でポスターの展示と大型モニタでゲームの紹介のみで試遊は一切無し。パソコン時代から知ってる人は懐かしさ炸裂でしたが、ポスターのみ展示というのが残念。これが実機で動いている所を展示していたら印象がまた変わったと思うのですが…。


 アークシステムワークスは、主にギルティギアとブレイブルーのステージイベントを中心に、自社のゲームを試遊させていました。両ゲームともいまだ人気があり、ステージイベント開催中はブース周辺に人が大勢押し寄せてました。


 ファルコム単独では東京ゲームショウ初出展。試遊は無くステージイベントのみでしたが、その中でjdkバンドライブがあったのが楽しかったですね。最新ゲームの曲だけでなく、イースとか私の知ってる古いゲームの曲も演奏され、その辺りの選曲に老舗ファルコムおもてなしが感じられました。次回も是非参加して、また懐かしい曲を生演奏で聴かせてもらいたいです。


 ゲームとは直接関係が無いですが、IIJが小さめなブースでモバイルサービスの紹介をしていました。スマホに刺すSIMカードのみを貸し出し、月額980円という破格値でパケット通信が出来るサービス。速度が200kbpsと大手キャリアのLTEや3Gに比べてかなり遅いですが、動画や音楽のストリーミング以外のテキストベースなサイトやスマホにダウンロードしてプレイするネイティブアプリの通信では問題ないとの事。SkypeやLINEで通話も大丈夫だそうです。


 ゲームとはあまり縁の無い栄養ドリンクのMONSTERブース。ゲームの展示は一切無く、無料で試飲させていました。私は一度も飲んだことが無いので物は試しで1本頂いてみましたが、何か濃厚で多少トロみ感が出たオロナミンC?みたいな味で、いかにも栄養ドリンク!って意思表示がハッキリしている飲み物でした。なかなか美味しかったですが、毎日となるとちょっと微妙かもしれない…あの濃厚さが、たまに飲むのが良いかもしれない。


 以上、かなり駆け足で感想を書いてみました。今年は前回勢いの良かったグリー等のソーシャルゲームが弱くなった反面、PS4XBOX oneといった新ハードの発表で今までのゲーム機+パッケージゲームの元気が戻ってきた様に感じました。両ハードともまだ出たてでソフトが少ないですが、これから色々と出始めた時が本番。お互い切磋琢磨して良いゲームを出し合う様になってくれれば良いんじゃないかな。ここに任天堂も加わって三つ巴。これでまた活気づいたら面白いと思います。

 入場者数は過去最高を更新した様で、一般日の2日間はいずれも10万人を超える大盛況。やはり新ハードのお披露目で盛り上がった所もあったのでしょうか。回を重ねる毎にどんどんと入場者数が増えていくこの現状、今回はコスプレ広場とファミリーコーナーを9ホールに移動させましたが、9ホールだけじゃなく12ホールまで使わざるを得ない状況が来るかもしれません。

 次回開催は2014年9月18日〜21日の予定です。また出かけた時はレポート書いてみますね。もっと早く完成する様に頑張ります…。


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