色々ベンチマークコーナー

 先日、無事にキューブ型パソコンを組み立てて、我が家も自作パソコンが3台になりました。折角なので、色々とベンチマークを取ってみました。
 一応、ベンチマークを取る前は常駐している物は出来る限り終了し、ウイルス監視ソフトも切った状態で行いましたが、完全に同じ環境での比較は難しい…というか無理なので、あくまで参考までに留めてくださいね。

 今回ベンチマークを取ったパソコンは、下記の通りです。画面解像度は、全てSXGAにしていますが、自作ネット用に関してはトリプルモニタのまま測定しています。表示系のベンチマークで一般的な結果と比べて低く出ていると思いますが、その点は注意してください。

  @ A B C
自作ネット用 自作焼き用 自作録画用 DELLノート
呼び方 Pen4 3.2G Pen4 2.6G PenM Pen4M
CPU Pentium4 3.2G Pentium4 2.6G Pentium M 760 Pentium4-M 1.9G
メモリ PC3200 3GB PC3200 1.5GB PC2 4200 2GB PC2100 1GB
HDD HDS722516VLAT80
RAID 0+1
WD1600LB-00EDA0
RAID 1
HDT722525DLA380
SATA
IC25N040ATCS05-0
IDE
ビデオ GeForce6600GT GeForceFX5600 Intel GMA 900 GeFoece4 440 Go
OS WindowsXP SP2 WindowsXP SP2 Windows2000 SP4 WindowsXP SP1

 


まずは、一般的なベンチマークソフトHDBENCH 3.40b6から。

CPU

最初にCPU。何と、Pen4 3.2GとPenMがほぼ同じ数値になりました。いかにPenitumMの性能が良いか分かります。これだけの性能が出ていて、消費電力が小さく発熱も抑えられているんだから、ほんとすごいです。ただ、値段は高くなっちゃいますけどね…。

MEM

次にメモリ。Pen4 3.2GとPen4 2.6Gは同じサムスンのPC3200 CL3をデュアルで使っているので、似たような結果が出ましたが、気になるのがPenM。これはPC2 4200を載せていてデュアルになってるハズなのに、上のPentim4の半分も出てません。これってバグですかね、それとも本当に…?

VGA

次は表示性能。ぶっちゃけ、Pen4 3.2GのGeForce6600GTの貫禄勝ちって所でしょうか。他と大きく差をつけてます。しかし、PenMはオンボードVGAなのに、ノートのGeForece4 440 Goとほぼ似た様な性能が出ています。なかなか善戦してますね。

HDD

最後にHDD。唯一、PenMがシリアルATAになっていますが、何とRAID0+1のネットマシンを超えてしまいました。この点に関しては、クリーンインストールして1年半近くたっているPen4 3.2Gと、つい先日組み立てたばかりのPenMを比べてしまってはPen4 3.2Gが可哀想ですが、ここまでシリアルATAがすごいとは思いませんでした。シリアルATAでRAID0なんで組んだら、一体どんな速度が出るんだろ…。


次に3D系ベンチマークの定番FINAL FANTASY XI Official Benchmark3

このベンチマークは、CPU性能以上にビデオカードの性能が左右されてくる3Dの処理能力を判定するテストです。そんな訳で、GeForce6600GTが載っているPen4 3.2Gがトップになりました。ちなみに、LOWの数値が2500以上あればFFXIはデフォルトで快適に動くらしいので、我が家の自作パソコンとノートPCは快適に動くみたいです。3000以上あれば、高解像度でも快適に動くみたいなので、PenMでも大丈夫かも。
ちなみに、Pen4 3.2GとPenMとPen4Mの3台でラグナロクオンラインをやった事がありますが、どれも快適に動いてます。PTで狩りに行ってもウィザードの大魔法をちゃんと表示してくれます。ただ、PenMとPen4Mではギルド戦とか対人戦といったエフェクトが大量に表示される所だとしんどい可能性があるかも。ギルド戦も対人戦はやった事ないので分かりませんが、スペック的にしんどいかな〜と思ったり。


CPUの性能テストスーパーパイ 1677万桁

CPUの性能が試されるベンチマーク「スーパーパイ」で1677万桁を計算させてみました。さすがはPen4 3.2G、微妙な差だけど4台のうちで最速になりました。ここで注目なのが、Pen4 2.6GとPenM。ほぼ同じ結果になりました。クロック数は低く抑えられ、その分電圧も低めで発熱も低くなっているのに、CPU性能は互角。なかなか面白い結果になりました。


いつもお世話になってますDVD Shrink

パソコンで録画した番組をDVDに焼く時、4.7GBを超えて1層では焼けなくなってしまった場合、いつもお世話になっているソフト。これさえあれば、高画質で1枚1層の大きさに圧縮してくれます。今回は、2006年のお正月に放送された、フジテレビの古畑任三郎の第三夜「ラスト・ダンス」を録画した後にDVDのISOイメージで保存。ファイルサイズが約5.1GBになったので、そのイメージをDEAMON toolsを使って仮想DVDドライブにマウント、それをDVD Shrinkを使って4.7GBに少しだけ圧縮した時の所要時間で比較してみました。これはCPUとHDDの性能が結果を左右すると思いますが、このテスト(?)では何とPenMが一番速く圧縮する事ができました。CPU性能もさる事ながら、シリアルATAのHDDもあって結果が良かったんだと思います。


パソコンの総合的ベンチマークCrystalMark2004

HDBENCHと同様に、パソコンを総合的に計測できるベンチマークソフト。やってる事はHDBENCHと似たような感じなので、結果も何となく似てます。ただ、Pen4 3.2Gでベンチマークを取った時、OGL(OpenGL)で異様に低い結果になってしまいました(何も表示されないままテストが終わってしまったため、1という激低な数値が・・・)。再テストをやってみましたが、今度は画面がブラックアウト=>再起動になってしまい、テストできなくなりました。そんな訳もあって、総合結果を見るとネットマシンと焼きマシンが互角な結果になってしまいました。

折角なので、各テストの詳細も紹介してみます。

ALU(整数演算)

さすがは我が家の最高クロック、Pen4 3.2Gがトップ。以下、PenM => Pen4 2.6G => Pent4Mの順番。PenMの健闘が光ります。

FPU(浮動小数点演算)

何と、最高速度のPen4 3.2Gを凌ぎ、PenMがトップ!健闘どころか、互角の勝負をしてくれました。

MEM(メモリ速度)

これはCPUクロック、FSB、メモリの種類によって結果がまちまちになると思っていたので、この順番は妥当かと。この結果だと、PenMはPen4 3.2Gの6割程度の数値が出ています。PC2 4200を載せているけど、FSBが533だし順当かな?HDBENCHではPen4Mとほぼ同じだったのを考えると、こっちの方が正解かも。

GDI(2Dグラフィックス)

これは素直にビデオカードが載っているパソコンの勝ち。Pen4 2.6Gが3.2Gに勝っているのは、3.2Gはトリプルモニタを解除しない状態でテストを行ったため、通常時でもGPUに負荷がかかってスコアが伸び悩んだんだと思います。なら同じ条件にすればいいじゃん!って思われそうですが、設定がめんどくて…。

D2D(DirectDraw)

スプライトの描画性能の比較ですが、これもビデオカードが載っているパソコンが高い数値を出しています。今度はPen4 3.2Gが最高数値をたたき出しました。注目するのは、Pen4Mが2番目に躍り出ている事。一応、ノートパソコンとはいえモバイル用GPUを載せてますからね。しかし、FX5600よりも高性能だったっけ…440Goって。ま、この辺はドライバ絡みもあるかもしれません。


みんなが気になっているのが…CPU温度(スーパーパイ3355万桁:室温18度)

PenMの特徴の一つである「低発熱」。じゃ、具体的何度になるのか、それを検証してみました。検証方法は、スーパーパイを3355万桁で開始する前の温度、計算中の最高温度、終了後約20分後に落ち着いてきた温度の3つを計測。Pen4はハイパースレッディングがあるので、2つ同時に起動をして常にCPU負荷を100%にして計測しています。
結果、計算中の温度ではPen4 2.6Gより1度高くなっていますが、アイドル時は一番低い温度になりました。これを見ても、PenMがいかに低発熱かが分かりますね。「ん?Pen4 2.6Gとあまり変わらないじゃん」って思いました?やっぱり思いました?確かにアイドル時は20度台だし、最高温度も1度違いなので、数値的にはあまり変わらない感じがしますね。でも、ここで思い出さないといけないのが「ファンの数」。Pen4 2.6GはCPUにリテールファンが付いていて、ケースファンも吸気と排気で1個ずつ付いています。それに対し、PenMはCPUがヒートシンクになっていて、それがヒートパイプで排気のケースファンの所にあるフィンにつながっているため、ファンは1つだけ。このアバウトっぽい冷却でこの低さなので、本当に発熱が抑えられている事が分かると思います。
最近、このPenMでデュアルコアな「Core Duo」が発売されました。この高性能・低発熱でPentiumDと同じデュアルコアという素晴らしい性能がどれくらい引き継がれているか、気になるところですね。


以上、ベンチマーク結果は終わりです。今では時代遅れになってしまったNorthwood Pentium4と、最近注目されてきたPentiumMが比較できたので、購入を考えている人のちょっとした参考にでもなれば嬉しいです。また新しいパソコンを組んだ時には、再びベンチマークを走らせて結果を載せてみますね。

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