iriver IFP-999

 携帯プレーヤーの購入は、かれこれ15年くらい前に買ったカセットテープのウォークマン以来という、かなり久しぶりの買い物でした。そんな訳で、使い始めて気づいた事とか書いてみようと思います。これから購入を考えている人とか参考になるといいかな〜。

<大まかな仕様>
 公式サイトに詳細が載ってます => こちら
電源は単3アルカリ乾電池を使用し、最高で連続40時間再生が可能。パソコンとの接続はUSB2.0(1曲あたりの転送時間は約5〜10秒)で、専用ソフトを使う事で曲データを転送する事ができます。再生できる形式はMP3,WMA,OGGで、一般的な音楽圧縮形式のMP3やWMA以外にパテントフリーのOGG形式の再生が可能。他にFMラジオも聞く事ができ、日本だけではなく海外のローカル放送も聴けるそうです。聴くだけでなく、内蔵マイクで録音する事も可能で、音声ケーブルを利用してのMP3録音も出来たりと、意外と高性能なプレーヤーかも。容量は4タイプあって、私が購入したのは最も大きい1GBを搭載したものです。

<購入の決め手>
 …安かったんです。以前、液晶モニタを購入した通販サイトからメールマガジンでお買い得情報が届いたんだけど、送料無料+ジャパンネット銀行決済可で税込み21000円。近くのヤマダ電器が29800円+5%ポイント還元を考えても、絶対に通販が安かった。液晶モニタを買った時は対応も普通で心配なく購入できたし、また通販で買っても平気かな?と思って購入を決意しました。
 あと、MP3が有名になってしまい話題に上がらなくなってしまったOGG形式の再生も可能な点も購入材料の1つでした。簡単に言えば、MP3よりも同じビットレートで圧縮率が良く高音質なのがOGG。じゃ、どれくらいの圧縮率になるか実験してみた。

 実験の元になっているパソコンは、「私のパソコン」にあるサブマシン(Pen4 2.6C(HT有効) MEM512MB XPHOME)で、CDのイメージをHDDに作成し、それをDEAMON TOOLSでマウントした状態でCDexを使いエンコードをしてみました。エンコードした曲は、吉田由香里の「夢は終わらない〜こぼれ落ちる時の雫〜」です。初代SFC版テイルズのオープニング、懐かしいですね。

形式 ビットレート 可変 時間(秒) サイズ(byte) 圧縮率(%) 1GBに入る曲数
WAV 1141kbps 固定 4 53,025,884 - 20
MP3 128kbps 固定 16 4,812,800 9.08 223
112kbps 固定 16 4,210,688 7.94 255
112k-128kbps 可変 21 4,696,064 8.86 228
OGG 128kbps 固定 105 4,622,790 8.72 232
128kbps 可変 27 4,691,693 8.85 228
112kbps 可変 27 4,182,456 7.89 256
WMA 128kbps 固定 12 4,842,963 9.13 221

 結構がんばって色々パターンをやってみましたが、すごく微妙な結果になりましたね。確かにOGG形式の方が圧縮率は良いですが大きな差は無く、逆に圧縮にかかる時間が結構違う点が気になります。特に、ビットレート固定にすると、OGGはえらく時間がかかりました。で、実際の音質はというと…ごめんなさい、素人なもんで善し悪しが全然分かりませんでした…。でも、OGG形式の方がボーカルの響きが良い様に聞こえた様な…?112kまで下げても普通に聴く分には無問題なので、そうすれば1GBで256曲入る計算に。CD10枚以上かも。

<実際に使ってみて>
 フラッシュメモリ型という事で、音飛びの心配が全く無いのが安心感につながって気楽に持ち運べるのがいいですね。世の中にはHDD内蔵型もありますが、あの回転中に振動を加えるのがどうも怖くて(その点を考慮した設計になってるとは思うけど)選ぶのに躊躇してました。あと、サイズがとても小さくて軽いので、物理的な持ち運びもかなり良い感じです。

 左がいつも使ってる携帯ラジオで、右が携帯プレーヤー。横幅に関しては半分くらいです(厚さは逆に携帯プレーヤーの方が厚い)。付属品にネックストラップも付いているので、胸元にぶら下げて使うのもいいかもしれません。サイズが小さいだけあって、軽さも電池入れて60g。携帯電話並か、それよりも軽くなっているので、その点でも良い感じです。

 何か良いことばかり書いてきたので、今度は少し気になる点をいくつか…。
 曲選択やボリューム調節は、本体に付いているツマミというか、棒というか、ジョイスティックというか、その部分を倒して操作するんだけど、これが結構小さくて力加減が慣れるまでちと大変かな…。細く出来ているから、ちょっと力を加えると折れそうで怖いし、逆に力を入れずに倒しても反応してくれない時があったり…ようは「慣れ」ですな。
 あと、曲と曲の間に、プチノイズが入って一瞬ブランクが発生する事。これが顕著に気になるのが、ダンスミュージック等で使われるノンストップ系のCD。あれはトラックの間を連続して再生する事で1枚のCDを区切り無しで再生できるんだけど、これをOGGにして携帯プレーヤーで聞くと、曲が終わった瞬間にプチノイズと一瞬の空白。これがちと気になるかな〜。私がこれに気づいたのが、ナムコの「ウイニングラン G.S.M. NAMCO 2」のメタルホークで、この曲は最初の数曲がノンストップでつながっているので、そのトラックが変わる(曲が変わる)時に気づいた訳。普通に細切れの曲を聴く分には気にならないと思うけど、今後のファームアップで改善されるかな…?
 それと、同梱のヘッドホンの音質がイマイチかも。初売りで1480円が50円で買えたaiwaのヘッドホンの方が低音が効いて迫力が出た。音質にこだわる人は、ヘッドホンを別で買ってみるのもいいかと…。

 まだ使い始めで色々と模索中なので、また何か気づいた事があったら、ここに逐一書いていきますね。

 あらかじめ断っておきます。 放置してたらゴメンナサイ つД`)

<参考データ>
 散らかってる部屋から、がんばって掘り起こしてきたビデオゲームグラフィティシリーズ。何と、Vol.4が消息不明となっていましたが、それ以外のCDを全てOGGに変換してみました。ファイルサイズがどれくらいになったか公表してみようと思います。
 =>消息不明だったVol.4をオークションで落札して入手しました。そのデータも追加しておきます。(2005/02/05)
 =>悲願だったVol.1の入手に成功したので、そのデータも追加しました。しかし、ヤフオク高かったな…。(2005/03/12)

タイトル WAV(byte)
1141kbps CBR
OGG(byte)
112kbps VBR
圧縮率
(%)
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.1 424,065,996 33,098,355 7.805
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.2 597,525,864 47,642,348 7.973
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.3 524,907,864 41,125,878 7.834
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.4 482,849,532 38,064,650 7.883
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.5 604,653,172 49,845,401 8.243
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.6 471,565,472 37,328,970 7.915
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.7 599,273,532 47,450,327 7.917
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.8 474,441,836 37,600,658 7.925
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.9 731,862,544 57,257,301 7.823
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.10 DISK1 681,878,588 55,591,920 8.152
ナムコ ビデオゲームグラフィティ Vol.10 DISK2 691,195,936 54,859,519 7.936

 CDによって圧縮率が微妙に違ってますが、だいたい8%前後に収まってます。恐るべしOGG…。


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