| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 不具合内容 |
<以下、頂いた情報です> ガラスハッチが、ハッチノブのボタン(キーシリンダー部)を押しても開かなかったり 片側だけ開こうとしたり、スンナリ開けられない。 時々、キーシリンダー部が押したまま戻ってこない。 |
| 対象車種 |
RANGE ROVER CLASSIC 86MY〜92MYは確実。その他は不明。 |
| 構成区分 |
Body & Chassis |
| 処置/対策方法 |
キーシリンダー部、直接ハッチ裏で押すロック解除の弓形に曲げたプレート を押す部分に注目。シリンダー裏につけてある延長部分がプラスチックで、 これが摩耗すると押しが弱くなり、更に摩耗が進むと押せなくなって開ける ことが困難になってきます。 そこで、ガラスハッチのハンドルをハッチ裏から貫通して止めているネジを 3本外して、外れたハンドルの状態をチェック。 エクステンションの樹脂棒に、3ミリの穴を開けて適当な長さにワッシャを 入れたりナットを噛ませたりし、頭の部分を調整して、3ミリのボルトを エポキシ接着剤と共に押し込みます。 エポキシが固まれば修理完了。 元に戻す前に・・ キーシリンダーを裏から押すバネもチェックして下さい。 これが錆で痩せて、長さが2/3程になり弱っていることがります。 パーツリストを見る限り、このバネは単体での供給がないようなので、 ホームセンター等で適当なバネを見つけるか、大型ゴミの日に古いラジカセの 電池室に使われている、マイナス側のバネでも使うのが安上がりでしょう。 某雑誌が配っている、ハイリフトジャッキのピン戻し用バネの強化ステンレスバネ を加工&転用可能。 全部組む前に、結構、砂とかゴミとか入っていますので、掃除して脂気を加えて おくと、ばらす前と比べてスムーズに動作すると思います。 |
| 必要部品 |
・頭の直径が5.5ミリ以下のネジ(ネジ径は3ミリくらいが適当) ・頭の飛び出し調整用のナットかワッシャー ・腐っていたバネの代替品 |
| 技術料目安 |
<以下、ご自分で交換された方からの情報です> このくらいは自分でやりましょう。 穴を開けると言っても相手は樹脂です。 手持ちの電動ドリルで、慎重に1センチくらいの深さを掘れば問題ないです。 しっかりエポキシで固めれば十分です。 |
| 前兆の有無 |
ハッチが開けにくくなってきたら点検した方がいいでしょう。 |
| 予防点検/予防策 |
前もって、樹脂のプッシュロッドに摩耗防止のボルトでも先に入れておけば、 こういうことにはならない筈です。 |
| 備考 |
ハンドル脱着の為のドライバーは、ポジドライブの2番をちゃんと用意 しましょう。 結構、堅く締まっていたり錆もあったりしますので、力を入れないと 緩まないことがあります。気をつけないとすぐそばのガラスに傷を付ける ことにもなりかねません。 |