その1

 シパダンを訪れたのは1997年12月。Cカードを取得して8カ月で、タンク数20本ほどの超ビギナーでしたが、バラクーダとギンガメアジの壁のような渦がぶつかったり、バッファローフィッシュが行列でガリガリ音を立てながらサンゴをかじっていたりと、シパダンの海のすごさは十分実感できました。現地で滞在したのは、アブディラ・シパダン・パラダイス(ASP)。ドロップオフから離れているため、引き潮の時、桟橋まで歩くのは辛かったですが、1日6本ともボートを出してくれるので、早朝の1本目にバラクーダ・ポイントに出られるなど、いい面もありました。コテージの設備もまずまずだし、食事も口に合ったので、極めて快適な1週間でした。入島制限が始まると言われ続けているので、なるべく早く再訪を果たしたいのですが、休みもお金も思うとおりにならないです。


 ご存じギンガメアジの群れです。サウスポイントの水深6〜7メートルの棚の上で出会いました。数百匹と思われますが、水面から水底までビッシリと魚で埋まっており、バラクーダの群れも同時に登場したのですから、まさに『魚の壁』という表現がピッタリでした。現地で4日間、ダイビングを楽しみましたが、比較的、大物に恵まれず、やや消化不良気味だったところ、最後の1本でこの光景に出会ったので、レギュレーターをくわえながら思わず、『ウオー』と声を上げてしまいました。




 カメは潜るたびに見られるだけでなく、ボートでの移動中、水面近くを泳いでいるところも再三、見つけられるほどで、途中から当たり前のように感じられるくらい、贅沢な海でした。



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