宮田のお不動様
■石像不動明王立像 渋川市赤城町「不動寺」
 
不動寺境内の洞窟内に安置された像高166cmの量感あふれる石造仏の傑作です。
村石は凝灰岩質の石英黒岩で、2石を丸彫にして腰部で寄せるという手法で造られています。
 この腰の断面上下には円筒状の空間が作られ、和歌等を記した紙片が、また、台座の下からは開元通宝など散点の古銭が発見され、いずれも「像内納入品」として附指定されています。
 像容は忿怒(ふんぬ)相、巻髪を左肩に垂らし、右眼を見開き左眼を砂(すがめ)にし、ロを一文字に結び左上と右下に牙を出す。右手に剣をささげ、左手は覇業(けんさく)(なわ)を下げています。
 左肩から粂帛がかかり、腰部に結びをつけて下半身は裳を付けています。
 太い腕・手首・足首には輪飾が彫出されています。

 腰部矧(はぎ)面に「建長三年七月八日 願主掃部権助源氏(義)仏師院隆 院□」、台座裏面に「建長四年八月廿八日」の墨書銘があ
ります。
 建長3年(1250に新田一族の里見氏義が定朝流の仏師(院液)造像を依頼し、翌年当地に安置されたものと考えられています。
1月28日限り一般御開帳 御尊像拝観できます。

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