横手由男画伯 略歴

1917年 12月9日渋川市512番地に生まれる。
尋常高等小学校を中退。東京に奉公に出たのち、印刷工場に長く勤める。
1939年 22歳 兵役で満州に派遣される。
1942年 25歳 復員。その後は職業を転々とする。
1972年 56歳 武者小路実篤のリトグラフ集『静かに画をかく男』が明治書房より刊行される。
横手は、女屋勘左工門氏とリトグラフ制作に携わる。
作家水上勉の小説や随想に触発され丹波、丹後、若狭方面へ放浪の旅に出る。
放浪中水上勉の生家を訪れ、母親にも会う。
1975年 58歳 作家水上勉を訪ね親交を結ぶ。以降、水上氏の著書をはじめ、吉村昭、杉本苑子、黒岩
重吾氏らの装軸装画を手掛ける。
※『芸術新潮』に洲之内徹著「気まぐれ美術館」という連載があり、この年の8月号に
「大江山遠望」と題して、作家が横手由男と共に、6月中旬から下旬にかけて丹波、
丹後、若狭を再現旅行した様子を描いている。
銀座現代画廊(洲之内徹主宰)で個展。水上勉が観覧する。
1977年 60歳 『季刊銀花』第32号に横手由男作《天使の素顔》ほか6点が掲載されると共に、「横手
由男さんの絵」と題し、作家水上勉が8頁にわたって横手由男や作品について書いている。
1985年 68歳 「道祖神風韻抄」と題して、報知新聞に絵と文が連載される。
1986年 69歳 個展:ふるさと渋川の石仏画展(渋川市役所市民ホール12月)
日貿出版社が出版している「季刊 書の歳時記」に絵と文が掲載される
1987年 70歳 無明有額展(渋川市民会館ホール/群馬)
個展:ふるさと光と風展(東電渋川支店ホール/群馬)
個展:みちのく上山観音譜展(上山市上山城内/山形)
個展:古都鎌倉有韻展(ギャラリーとぼ舎/神奈川鎌倉)12/16〜28
※この年、展覧会に先立ち作家村上護氏と上山市周辺の観音石仏を訪ね歩き作品を制作。
また、斎藤茂吉の短歌「死にたまふ母」に触発されて版画等の作品にする。
これらは「みちのく観音風韻抄」に収録され自費出版。
NHK「宗教の時間」に出演。「縁を生かして生きる」ことについて語る。
「古都鎌倉有韻展」(12/16〜28 ギャラリーとぼ舎)
1988年 71歳 個展:遍路愛韻抄展(銀座松屋/東京)
個展:赤城風韻抄展(富士見村かやぶき展示室/群馬)
1989年 72歳 個展:ふるさと風の詩展(画廊白い花―自宅/群馬)
「赤城風の里横手由男作品抄」を自費出版。この図録は、亡き妻への鎮魂歌と記している。
個展:月夜野風韻旅情展(月夜野町見晴荘/群馬)
1990年 73歳 個展:秘仏不縁風の里展(銀座松屋/東京)
「女人曼陀羅二十二夜画考」を出版。この図録には、松屋での個展に合わせ母親を偲ん
で出版されたもので、榛名山麓の砂上を用いて観音像22体が描かれている。
1991年 74歳 個展(銀座松屋/東京)
個展(倉渕村東善寺/群馬)
1992年 75歳 個展:良寛貞心、国上風雪展(銀座松屋/東京)
個展(倉渕村東善寺/群馬)
個展(東電渋川支店ホール/群馬)
1993年 76歳 個展:ふるさと有額有馬の里展(渋川市有馬個人宅/群馬)
見晴荘二人展(月夜野町見晴荘/群馬)
個展:旅路 横手由男作品展(燈写堂/群馬)
※展覧会に合わせて冊子「旅路」を自費出版
1994年 77歳 個展:横手由男作品展(銀座松屋/東京)
個展(倉渕村東善寺/群馬)
第2回見晴荘二人展(月夜野町見晴荘/群馬)
2001年 84歳 横手由男・堤つえ子二人展(白遊画廊/群馬前橋市)5/17〜21
9月15日病にて死去
2002年 横手由男追悼展(倉渕村東善寺/群馬)
横手由男画展(江山文庫/京都府加悦町)8/6〜9/1
2003年 横手由男展(渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館/群馬)9/11〜10/19
2006年 横手由男展遺作展(イノエス朝日/群馬前橋)2/25〜3/5
2007年 第7回私の愛する一点展(東御市梅野記念絵画館/長野)7/14〜9/2
横手由男展遺作展(イノエス朝日/群馬前橋)7/31〜8/5
雨さん・横手由男画伯7回忌追悼展(高崎市倉渕町東善寺/群馬)9/15〜9/26

雨さん(横手由男画伯)とは?(東善寺
雨さんバーチャル美術館(高崎市倉渕商工会)
2006.0821上毛新聞 オピニオン21  雨さんの絵   円空のような足跡残す


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