夏蕎麦栽培日記(2) 


1999年夏そば(2) 



1999年7月1日(木)晴
 
昨日までの大雨でかなりの部分が倒れている。
それでも、実の部分は地面につかずに頑張っている、地面についてしまうと腐ってしまうので何とか一踏ん張りして欲しいものである。
全体を見回すと、黒い部分が相当に増えてきている。収穫時期は、未だなのだろうが何となく収穫できそうな感じもする。しかし、まだまだ白い花が沢山咲いており、蜂や蝶も周りを舞っている。
何とか梅雨を乗り切って、沢山の美味しい蕎麦を収穫したいものである。
1999年7月15日(木)雨のち晴れ
 
相変わらず梅雨が続いている。
蕎麦畑の中に「犬ビユ」「アカザ」「シロザ」などの雑草が生えてきてしまった。
背が高いので、蕎麦が隠れてしまう。仕方なく畑の中に入り雑草を引き抜いた。
なかなか手強い雑草である。
蕎麦の花は相変わらずあちこちに咲いているが、蕎麦の実も随分と黒くなり固まっている。
先端をつまんでみると、幾つかの堅い実は付いているが、中味が入っていない様だ。
雨にたたられて結実しなかったのかも知れない。少し不安である。
1999年7月26日(月)晴
 
本当は、もっと早く収穫すべきだったのですが、梅雨がなかなか明けなかったのと時間がとれなかったために、本日やっと刈り取りが出来た。
雑草も相変わらずすくすくと育っているため、蕎麦だけを刈り取るのは難しい状況であり、一緒に刈り取って青いシートの上に積み重ねた。何日かこのまま天日干しをしておけば、実の方に栄養分が行き、旨さが増すとのことである。
蕎麦の実は、ざっとみた感じで殆ど付いていない。 刈り取りのタイミングが少し遅かったかも知れない。
やはり、夏蕎麦は梅雨を越すので収穫が少ないのかも知れない、まして素人が栽培するのだから。と、自分を慰めてしまう。
暫くしたら、実を落とし洗ってみよう。多少なりとも収穫できることを祈って。
1999年8月28日(土)晴
 
本来で有れば、とっくに秋蕎麦の播種をやっていなければならない時期ですが、期待した夏蕎麦が残念ながら収穫ゼロになりました。刈り取った後、大雨の被害にあったせいもありますが、乾燥させた蕎麦の実には殆ど中味が入っていませんでした。
昨年に続き、今年も大失敗でした。本当に難しいものですねぇ!
今年の反省点は、土寄せが遅かったことと雑草取りをしなかったことです。やはり、愛情を持って見守って行かないと育ちませんし、結実しません。花が咲いていた時期に、連日雨が降っていたためチョウチョや蜂もあまり活動しなかったことも原因でしょう。

残念ながら、完敗でした。
以上、報告を終わります。


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