全 般

開業相談
ここでは起業に当たっての全般についての
疑問に答えたいと思います。 

番号

疑問/説明

1.

蕎麦屋って儲かるの?

儲かりません。
儲けるために行うとしたら別の業種をお薦めします。脱サラ後、家族で行う家業の場合、金儲けとは違う別の目的を探さないと苦労ばかりして決して割が合う商売とは言えません。勿論、お店のスタイルを確立してチェーン店化してゆけば事業として成り立ち儲かる仕組みが出来てゆく可能性もあると思います。

2.

蕎麦屋の営業形態って?

業態と言いますが、概ね以下のような営業形態があると思います。
(1) 出前中心・・・昔からあるスタイル、店売りと出前の両方を行う。
(2) 二毛作・・・・・昼は昼食専門の蕎麦屋、夜は居酒屋として蕎麦も提供する。
(3) 立ち食い・・・東京大阪など通行料の多いところでの蕎麦屋、チェーン店が多い。
家族で起業する場合、規模の小さな(2)二毛作型が多いと思います。

3.

蕎麦屋を開業・運営するための条件は?

色々有りますが、一番は貴方と一緒にやってくれる相棒、配偶者、家族の同意かと思います。
次に大切なことは「お客様」のことをどれだけ意識できるか、そしてあなた自身が何処に喜びを見出せるかかと思います。それ以外の資金面、技術面、設備、立地などなどについては規模に応じて、又コンセプトに応じて変わってきますが、やり方は幾らでも解決できる方法が見つけられると思います。

4.

準備期間は?

規模や業態、立地などによって変わってきますが、時間の掛かりそうなものは以下の事柄です。
(1) 立地の選択・確保
(2) 店舗の設計建築又は改修
(3) メニューの確定から食器の数と種類、小物を揃える
(4) 仕入先を探す
(5) 技術の習得、訓練
それ以外にも条件によって時間の掛かるものもあるかもしれません。準備期間が長すぎるのもよく有りません、スタートしてから徐々に揃えたり確立する事も必要だと思います。実際にスタートしてからも変更や追加は随時行う必要があります。

5.

最近の傾向は?

全国的に見ても小規模の蕎麦屋では従来のスタイル(店売り+出前)で営業している蕎麦屋さんは減少しています。その代わり二毛作型(昼は昼食・夜は居酒屋)や拘りの「手打」「石臼挽き」「国内産蕎麦使用」{粗挽き」等を謳った個人蕎麦屋は増えてきています。又大手企業は、大都市を中心に「立ち食い蕎麦屋」「居酒屋風蕎麦屋」をチェーン展開しています。
意外なことに全国展開している「コンビニ」が扱っている各種蕎麦は、24時間・そこそこの味と値段で食べられるため蕎麦屋の競争相手になってきています。

6.

飲食業にとって大切なことは?

よく製造業では「QCD」と言います。
Q(Quality:品質)、C(Cost:コスト)、D(Delivery:納期)が競争の原点でここを如何に強化するかが大切なことと言われます。
飲食業界では「QCS」を大切にしろと言われます。
Q(Quality:品質・・・提供するメニュー、接客、環境の良さを如何に高めるかでしょう)
C(Cleanliness:衛生管理・・・食べ物を扱うわけですから調理、保管、道具等の衛生環境を高められるかどうかでしょう)
S(Service:サービス・・・如何にお客様の気持になって気分よく再来店していただけるかを磨くことでしょう)
これらのことが基本としてキチンと出来て初めて飲食店としての出発点に立てるのだと思います。

 

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