蕎麦作りの手順

れは、私が飲み仲間から教えて貰った蕎麦作りの方法に、 インターネットの蕎麦ML仲間にも色々と教えて貰いながら実践している 現在の「蕎麦作りの一方法」です。
当然、プロの方にも様々な手順や方法が有るように、他にももっと良い手順が 沢山あると思います。
皆さんも実際に挑戦してみて下さい。きっとその奥深さにのめり込むと思います。


★ 目次(3〜4人前の蕎麦作り)

番号

名称

概要

1.

前準備

道具と材料の準備を行う
3〜4人前の蕎麦を作る

2.

汁を作る

蕎麦汁を作る

3.

蕎麦を打つ

蕎麦粉と水をくっつけ、練り、
延ばし、畳み、切る作業

4.

蕎麦を茹でる

暫く寝かせておいた蕎麦を
茹で、水切りをする

5.

蕎麦を食べる

出来上がった蕎麦を食べる
蕎麦湯を飲む

6.

片づける

使った道具を綺麗に洗い、片づける



1.前準備 

   (蕎麦用:俗に言う二八蕎麦を作りましょう)

    1.こね鉢(ボウル)
    2.蕎麦粉(400g)、小麦粉(100g)
    3.水(250cc)
    4.のし台(平らな台)、麺棒
    5.包丁(切る部分が平らなもの)
    6.駒板(あれば)
    7.切った蕎麦の入れ物(乾燥を防ぐ入れ物)

   (付け汁用:ここでは冷たい蕎麦のつけ汁を作りましょう)

    1.醤油(500cc)
    2.味醂(90cc)
    3.砂糖(70g位)
    4.だし昆布(1〜2切れ)
    5.鰹節(20g位)
    6.水(300cc)



2.汁作り 

   (かえしを作ります:色々な作り方が有りますので、工夫して下さい)

    1.小さな鍋に醤油 500cc と味醂 90cc を入れ、弱火で煮ます。

    2.表面が泡だってきたら、砂糖を 70g位入れ一緒に煮ます。
      その時、表面が泡立つ程度で火を止めます。決して煮立ててはいけません。

    3.表面に浮いている「あく」をお玉ですくい、捨てます。

    4.そのまま別の器に入れ、保存します。
      通常、7〜10日間冷暗所で保存すると美味しく成ります。

   (だし汁を作ります)

    1.小さな鍋に水 300cc を入れ、一緒に昆布一切れ(約10g)を煮ます。
      泡立てないように、昆布の出しを取ります。

    2.約 5分程度煮たら、表面に浮いたあくを取り、昆布を取り出します。

    3.その後に鰹節を一掴み(約 20g位)入れ煮立てます。
      鰹節がお湯の中で廻るようにします。

    4.表面に浮いてきた「あく」は丁寧にすくいます。

    5.4〜5分煮立てたら、布巾を使い汁を濾します。

(辛汁を作ります)

だし汁に、作っておいた「返し」を混ぜます。
配分は、だし汁100ccに返し30〜35ccです。
  好みによって返しの量を調節して下さい。



3.蕎麦を打つ 

(蕎麦を打つ−1:水回し)

蕎麦粉と小麦粉をボウルに入れ、両方の粉が良く混じる様に攪拌します。
次に、水の約2/3を粉の上に流し込み、三者を均一にかき混ぜます。
攪拌するとき、絶対にこねてはいけません。
小さな固まりが沢山出来てきたら、残りの水の半分を如雨露で撒く様に振りかけます。
最初と同じように、丁寧に攪拌し、残りの水も加え攪拌します。
蕎麦粉、小麦粉がまるでウサギの糞の様になったら、水回しの完了です。

 (蕎麦を打つ−2:括り、こね)

ボウル一杯に成っている粒々を手で握って固めます。
団子状に成ったものを、ボウルの内面にこすり付ける様にこねます。
結構、力仕事ですが、これによって蕎麦の固まりに艶と粘りが出てきます。
艶が出てきたら、いよいよ丸めに入ります。中の空気を抜きながら
固まりを丸くして行き(菊揉み)、最後に上から押しつぶしお饅頭のように
します。

(蕎麦を打つ−3:延ばし、畳み)

いよいよ作業をボウルからのし台へと移します。
打ち粉をのし台の中央に撒き、ボウルに作られた固まり(ドウ)をその上に乗せます。
自分の体重を両手に乗せ、丸いドウを少しづつ伸ばして行きます。
急激に伸ばさず、少しずつ回しながら大きく丸くして行きます。
直径が30〜40センチ位になったら今度は、麺棒を使って更に丸く、薄く延ばして行きます。
直径が50センチ以上に成ってきたら、丸く伸ばしたものを四角にします(角だし)
四角になったものを、更に薄く伸ばして行きます。厚さが、2ミリ程度に成ったら
細く切るために畳みます。重ね合わせる枚数は、8〜12枚程度です。

実は、この工程では一言では言い表せない沢山のノウハウが有ります。
これは、機会があればここだけで別途細かく説明します。
地方によって麺棒を一本使う方法や、角だしをしない所もあります。
畳み方も色々な方法があり、正しい方法は沢山有ります。

   (蕎麦を打つ−4:切り)

畳まれた生地を、細く切って行きます。包丁を手前から向こう側に押し出す感じで切ります。
真っ直ぐ切るために「小間板」を使います、焦らずゆっくり丁寧に切ります。
切った後の蕎麦は、乾燥を防ぐために一時的に何かの入れ物に入れておきます。



 蕎麦を茹でる 

いよいよ切り終わった蕎麦を茹でます。
切った蕎麦は、30分〜50分寝かせておきます。
一番大きな鍋にたっぷり(8分目)のお湯を沸かします。
その中にぱらぱらとくっつかない様に入れます。
茹で時間は、非常に短く、蕎麦を入れたときに一旦沸騰が止みます、
その後、再度沸騰して蕎麦が浮いてきたら、ゆっくりと1から20迄
カウントし、上げ笊ですくい上げます。
すくい上げた蕎麦は、直ちに冷たい水で万遍なく冷やします。
大きなボウルに水を張り、その中で洗います。
洗った後、氷水の中に浸けて蕎麦をきゅっと締めると
腰が出てきます。
その後、水切りの為に笊に少しづつすくい取ります。



 蕎麦を食べる 

水切りの終わった蕎麦をそのままでも、再度食べやすい様に
盛り直しても良いですから、食卓に出します。
事前に作っておいた「辛汁」で食べます。
薬味は、人によって様々ですが「ネギ」「七味辛子」「山葵」などを使います。
最後に、残った汁の中に「蕎麦湯」を入れ、たっぷりと飲みます。

私の作品をちらっと見て下さい。



 後片付け 

当然の事ながら、食事の後は綺麗に片づけましょう。
次に作る時の為に、今回の上手く行かなかった所を
整理しておくとか、道具を綺麗にしておくとか、
記録を取っておくとか色々あります。

でも、何回かやってみると案外簡単に出来るかも?


是非、皆さんもやってみて下さい。

そして、情報交換しましょう!

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