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地域の科学技術振興に貢献
The association for the
advancement of Science & Technology,
Gunma University

理事長ご挨拶chairman

理事長 志賀 聖一 学校法人 群馬総合カレッジ 太田工科専門学校 副校長

理事長写真 昨年度、故宝田恭之前理事長の残任期間を務め、今般新たに本会理事長を拝命いたしました。2期目ということになろうかと思います。昨年の最も大きなできごとは、県による財団の現地調査があったことです。なぜ査察と言わないのかわかりませんが、ほぼ終日、お二人のかたによる詳細な調査が行われました。やさしく、鋭いご指摘は10項目をはるかに超え、途方に暮れるかと思いきや、懇切丁寧な情報提供をいただき、なんとか対応できつつあります。しかしながら、今回提出した会計の結果は、芳しからず、県からの回答待ちにいまだどきどきの毎日です。

 そのような状況下ではありますが、新米の理事長にも、うれしいことが二つありました。最もうれしかったことは、心の叫びが通じたことです。すなわち、お二人のOBのかたがたからご寄付をいただくことができました。あらためて感謝申し上げます。もう一つは、個人的ではありますが、金融商品というものにいささかながら興味を持つことができるようになったことです。いまや、企業や学校でも金融の勉強をするとのことです。岸田首相も、資産を増やすことの大切さを語っています。私は実にさまざまな金融商品があることにまず驚きましたが、ゼロ金利の時代に、当財団の財務状況をご覧いただければ、ほぼ3%程度の利回り(真水の利息のことというのも勉強しました)がとれていることがわかります。おかげ様で、昨年は研究助成の再公募もできましたし、初の高専の先生がたへの助成も実現いたしました。当然、リスクと背中あわせではありますが、正しい経済活動が、富を増やし、そして会の目標を少しでも高く成し遂げることは、理事会一同、これにまさる喜びはありません。

 そして、この財団に携わる方々がボランティア精神で運営にご尽力してくださることに心より感謝申し上げます。その一方で私腹のために財団を利用するやからが後をたたないとも聞きます。日本大学理事会は、新日大として再起しようとしています。私は昨年度、久しぶりでJABEE(日本技術者教育認定機構)の審査をいたしました。必須となっている倫理教育を受けた人材が毎年輩出されるのを見ることはいいものです。私はかつて、学生諸君に、内部告発の大切さを説きました。どのような財団、企業、組織、あるいは国でさえ、健全に発展することは容易ではありません。わが国は残念ながら、倫理において発展途上です。当会は胸を張って、先人の獲得した富を科学技術の発展に捧げるという唯一無二の役目を果たしていることを明言し、皆様方のご理解とご支援を改めてお願いするものであります。どうぞますますご期待ください。

令和4年7月吉日
 

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