ジョンFケネディが大統領選に挑んでいる時、他の候補者2人とテレビ討論が行われた。
当時のテレビは白黒放送。
ケネディ陣営はスーツの色に着目した。
明るめの色のスーツを着るとブラウン管で見たとき、何となく全体的にぼやけて印象度が薄くなってしまう。
そこでダーク系のスーツを着た。
他の候補者は明るめの色だったので、ケネディの評判が一番良かったという。
同じことを言ってもスーツの色だけで人の印象が変わってしまうのである。
たとえばベージュ系やライトグレーのスーツを着ている人と、 濃紺のスーツを着ている人を見比べてみよう。
濃紺のスーツを着ている人のほうが顔が映えるので、信用できそうな気がするだろう。
お金を扱う銀行マンが紺系のスーツを着ているのは、お客様から信用されるためである。
私はほとんどダーク系のスーツなので、一度、明るいベージュで格子柄のジャケットを着てみた。
すると周りから「フーテンの寅さん」みたいと言われた。
寅さんみたいな自由な生き方は好きである。
しかし、ふらっと何処かに行ってしまうイメージをお客さんに持たれてしまい、契約できなければ「男はつらいよ」。
結局、2,3回着ただけでクローゼットの一番端っこに追いやった。
2年ぐらい保管していたが2度と着ないと思い、捨てた。
もったいない・・・。