証券会社の営業の1日ってどんなイメージですか?
あわただしく電話がなり響くオフィスを走り回っているイメージでしょうか?
確かに、活気があります!
そして、証券会社の営業マンたちはお客様ひとりひとりとの繋がりに喜びを感じながら毎日頑張っています。
もし、あなたが証券会社の新人営業マンなったら?と想像しながら読んでみてくださいね。
筆者がまだ新人証券会社の個人顧客担当だったころの1日をご紹介します。
5時30分起床
証券営業マンの朝は早いです!身支度を整えます。
5時45分 モーニングサテライトを見ます。
テレビ東京で放送しているモーニングサテライトを見て経済ニュースをチェックします。
フムフムと見入ってしまうこともありますが…。
見ながら朝食をとったり、家事をしながら朝の準備です。
出勤までの間に、経済新聞にも目を通します。
必要な箇所にはチェックをいれたり、ラインを引いたりします。
7時00分 家を出る
今日1日の流れをイメージしながら出勤します。
出来るだけ良い方向に進んだときのイメージをします。
7時30分 出勤
新人のうちは、8時前には出勤します。
もちろん、会社に入ったら、「おはようございます!」と顔合わせる全てのスタッフにこちらから元気に挨拶するのは社会人としての第一歩です。
その日の営業に使う資料を準備したり、海外マーケットの動きをみたりと、その日のお客様への営業の準備をします。
8時00分 管理職会議
部署から管理職が離席し、会議室へ。
約15〜20分の会議ですが、部署内では1日で1番和気あいあいとしたのんび〜りとした時間が流れます。
リラックスして、コーヒーを飲んだり先輩と雑談したりします。
部署内で同僚と情報交換をするのもこの時間が多いです。
もちろん、資料に目を通したり、その日に訪問する先の準備はします。
8時15分 朝礼
朝礼では、その日の目標が上司から告げられます。
部署全体の目標の進捗度の確認も行われます。
8時45分 営業開始
店舗の開店準備や、電話応対、外交がスタートします。
新人は、率先して電話応対にあたります。
ただ、お客様とのアポ(約束)があればそちらを優先します。
9時00分 前場開始
一気に社内の電話が鳴り響きます。
株の注文のお客様が多く、たとえ自分の担当のお客様ではない場合でも、注文を受けたり対応することが多いです。
電話を受けると、いきなり注文を始めるお客さまもいるので、注文の準備を万全にして挑みます!
9時15分 外出
注文の電話が落ち着く頃に、新人は新規顧客の獲得に向け、上司に「いってまいります!」と営業へ出発します。
ビラを配布したり、直接お宅へお伺いしたりと、方法は様々です。
時には、公園やカフェで一息つくこともあります…。
やっぱ、メリハリは大切だと思います。
15時00分 業務報告
新規開拓の営業に出かけていても、お客様とのアポが無いときは1度会社へ戻り、上司に今日の営業の進捗度合いを報告します。
成果が無いときは、どう言い訳しようか…など、どうしようもないことを考えながら戻ります。
報告後は今日お伺いした先に、お礼の電話を掛けたり、電話での新規開拓を行います。
17時00分 業務報告
今日1日の成果を報告します。
上司と打ち合わせをすることも。
進捗度合いが悪い場合は、この後も電話で営業活動をしたり、アポがあればお客様のお宅へ出向くこともあります。
お礼状を書いたり、明日の営業の予定を立てたり準備をします。
日誌にも今日の成果を記入します。
18時〜19時 退社
新人のうちは、何も成果をが上がらず、電話での営業を20時くらいまですることもありましたが、大体19時までには退社することができました。(飲み会などがある日は別です)
法人部門などは21時〜22時ごろの退社の日もあるようです。
19時30分 帰宅
お客様への礼状を書き(会社では書ききれません)、疑問なことがあれば調べるなど明日の準備をしてから、おやすみなさい♪
新規開拓の営業は、毎日いろいろな人に出会えますので、多くのことを学べます。
自分が動いたことによって、新規のお客さまを開拓したときの喜びはとても大きいです!!
電話で新規開拓するときは、電話する前に既に既存のお客様ではないかチェックしてから電話します。
セールストークなどは、先輩の真似をしたり、上司と練習してから行います。
リストはどうするか?というと…筆者は、ローラー作戦で電話帳を片手に行ったり、自分の卒業した学校のOB名簿で団塊の世代を中心にアプローチをしました。
既に、新規開拓用のリストを用意してくれている会社もあるようです。
ビラをポスティングします。
まず、ピンポーンとして不在ならビラを入れされてもらいます。
お客様が応対してくれたら、インターホン越しに開拓営業です。
断られる場合が多いです。
そりゃそうですよね。
突然の訪問ですので。
そこで、めげずに、ビラだけ入れさせてくださいとお話ししてポストに入れさせていただきます。
タイミングがよければ、お話を聞いてもらったり、世間話をしてもらうこともあります。
地味な作業ですが、お客様を開拓する有効な手段です。
■困ったこと。
飛び込み営業の最中に、開拓お客様から息子さんのお悩みの相談を受け一緒に食事にいってくれないか?と何度もお願いされ会社にもお電話いただいたことがありました。
息子想いのお母さんで、お嫁さん探しをしていたようです。
資産家の方でしたが、息子さんと一緒に食事は申し訳ありませんが・・・と丁重にお断りしました。
●嬉しかったこと。
新規開拓でお客様になった奥様が、娘のように可愛がってくださり、絵手紙や旅先のお土産くださったりしたことです。
新規開拓が辛くなり、くじけそうになったときに顔を出すと温かい笑顔で出迎えてくれ、元気をくださいました。
そのお客様のお庭には綺麗な花がいつも咲いており、新しい花が咲いたのを見せてくださるのも楽しみの1つでした。
証券会社の営業の仕事は、厳しいだろうなあ、というイメージを持っている人もいるでしょう。
確かに、そんなときもあります。
でも、お客様や先輩と世間話で盛り上がったり、目標を達成して達成感を味わうことが出来ると厳しさが吹っ飛びます。
証券マン、証券ウーマンは、常に新しい情報をアップデートし続けるので、疑問点は調べる、まとめる、そして伝えるの、ループができるようになっていきます。
証券会社の営業職を経験すると、自分の知識やものの見方を広くしてくれる学びが得られます。