証券会社の営業マンのノルマはキツイの?

証券会社のノルマはどのくらい?

大手証券会社に勤務経験のある筆者が証券会社の営業マンのノルマについてご紹介します。
営業マンの配属先の部署や、その配属先の方針によってことなりますが、個人顧客部門の営業で1人の営業マンが1ヵ月に売り上げるノルマは投資信託の買い付けのみで2〜3億円です。

売り上げの多い営業マンは3億の売り上げを遥かに超える仕事をします。

投資信託だけ?なぜ?と思いますよね。

投資信託は買い付けのときにお客様から1〜7%の手数料を頂きます。

そして、お客様が投資信託を保有しているときに発生する年間の手数料が1〜3%。

売却のときにも手数料が発生します。

もちろん、全ての手数料が営業マンの手柄にはなりませんが…。


証券会社の営業マンは他にも、「債券(国債・社債などの国内債・仕組債・外債など)」「ファンドラップ」「株」「変額年金保険」など様々の商品を、お客様に売買してもらうことで手数料収入を得ます。

私が新人の時のノルマは1ヵ月3億が目標といわれました。 なぜ目標か?といわれると、筆者が配属された個人顧客部門では引継ぎのお客さんが当時いなく、自分で新規開拓営業でまずは顧客を獲得そして買い付けという流れで、まずは顧客の開拓を優先したからです。

もちろん、配属先によっては引継ぎ客がすぐにあり、引継ぎ後からすぐに3億の売買を命じられた人もいます。 入社当時は、毎日地図を持ち歩き、個人宅をピンポン〜!としたり、ビラを配ったり、DMを発送したり、電話をしたりという飛び込み営業を行いました。



初めての新規開拓のお客様を確保するまでは辛い日々でしたが、努力が報われたのか、多い月には1月20件ものお客様の開拓に成功し、モチベーションを保つことができました。

ノルマに達成できないとどうなるの?

ノルマは、その会社・支店・配属先の上司によって異なりますが、ノルマが達成できないと… 「はいっ!残念だったね〜来月頑張ってね〜!」という風にはなりません。

もちろん、仕事ですから、月末や締め切りがあるノルマの直前に上司に聞かれます。

「どうだった?できた?(売れた?)」
「○○さんに同行しようか?」(上司が同行して売るという意味)
「どのお客さんにアプローチするのか教えて」
など。

新人のうちは、お客様にアポが取れれば、上司が同行しフォローしてくれますので、辛いとき程上司を避けずに助けを上手に求めてみましょう。(月末や締め切り近くに同行してもらうと部署内に上司が不在なるので他の営業マンから感謝されることもありますよ)

しかし、ノルマが達成できなかった場合は、 翌年や賞与などの収入が下がります。

どうしたらノルマを達成できるのか?を一緒にプランを立てて、達成に向かってアシストしてくれる上司もいます。(嫌な顔をせずに上司に頼ってみるのも方法の1つです。

それで結果がでなければ上司にも責任があるので) もしくは、レポートを提出する。 どうしてノルマが達成できなかったのか?来月はどうやって達成するのか?来月アプローチするお客さんのリストを提出することもありますよ。

証券会社の社内は月末が近づくとノルマが達成していない部署や営業マンは、ピリピリとした雰囲気になります。


逆に支店ベースで見ると達成率120%の月は、管理職達はとっても上機嫌で優しいです。

 

 

まだ入社して浅いときは部署内では完全にお荷物です。自分給与分の手数料(コミッション)を稼ぐことも出来ませんでした。

申し訳なさや情けなさはありましたが、その分新規顧客獲得(新人の得意分野)や、新規のお客さんからの入金など新人が出来る仕事を精一杯がんばりました。

新人の頑張る姿は先輩達から見るとほほえましいものに見えるそうです。

証券会社のノルマはキツイの?

キツイと思います。 もちろん、自分の顧客の資産や部署の手数料収入によっても異なりますが、証券会社は給与が高いと言われているだけあり、ノルマの目標値も高いと思います。

新人のうちは、ノルマが達成できなくても、あまり叱られることはありません。(もちろん、来月頑張れよ!はあります)

 

入社2年目以降はノルマ達成に向け先輩営業マンの営業ノウハウをまねしながら必死に頑張ることになります。

 

私が在籍していた証券会社は2年目までは研修中扱いなので、固定給与も人並みありノルマ未達成でも生活していくことができましたし、年齢も若かったせいかさほど叱られることはありませんでした。

 

売れないとストレスがたまります。

でも、お客さんから「ありがとう」とお言葉をかけてもらったり、キツイな〜と思う上司から「頑張ってるな!」と褒められたときには、辛さの何倍も喜びや達成感があります。

 

ノルマがきついといっても、絶対に無理なノルマは課せられません。 新人のうちから、コツコツと頑張っていれば、上司がお客様の引継ぎをしてくれるときだってあります。

 

上司が認めてくれるまでコツコツ頑張りましょう。

私も「自分は役立たずのダメな営業マンだ」と凹んでいたときがありましたが、上司に「おっ、調子いいな!今月は支店で1番の新規顧客開拓数だな!」と褒められたときには、来月からも頑張ろう!また、1番を目指そう!と思いました。

 

その心意気がノルマ達成への頑張りの糧になります。 支店や会社で1番はいきなり難しいかもしれません、まずは同期や部署で1番のことを。 その次は支店で1番を。最後は会社で1番のことを目指しましょう。