(うーん困った・・)
就活中の長男が金融大手に就職したいと言ってきた。
もうすでに説明会の申込みをしているらしい。
私は息子に言った。 「電通か博報堂はどうだ?」・・
親としては、ピアノが弾け絵心と発想力を持っている息子には広告業界が最適だと思っていたのだが・・・
息子「広告業界に興味はない」
私「・・・金融の営業は厳しいぞ」
息子「それは解っている。でも日本の経済を動かす一員になりたいんだ」
私「そうか・・志は認める。しかし、そもそも営業という仕事を知っているのか?」
息子「大体わかっているつもり・・」
私「そんなことで営業になったら、すぐ辞めたくなるぞ!」
息子「いや、大丈夫、絶対に辞めない!」
私「・・・・そうか、そこまで言うのだったら営業の世界を教えてやろう。
俺の話を聞いて、営業の世界で泳いでいけるかどうか判断しろ。」
息子「わかった」
*** これは、長男が大学3年の夏の会話だった ***
そして本人の第一志望に就職した。
入社して毎日営業活動に励んでいるらしい。
たまに電話がかかってくる。
「無視するお客さんがいる・・なかなか相手にしてくれない、、名刺をくれない・・」
私は即答する、
「そんなことはあたりまえだ。最初から営業の厳しさは知っているはずだ。どうした?もう、嫌になったか?」
息子 「いや、辞めるつもりは全くない。同期の中ですでに辞めたやつもいるみたいだけど・・」
私 「そうか、まあ続けていればいいこともあるよ」
数日後、電話が来た。
「1,000,000円の仕事が取れたよ!」
「そうか、良かったな!おめでとう!」
ごきげんから数日後。電話が来た。
「ノルマに到達できない・・」
「ふーん、そうか・・。まあ飯をいっぱい食え」
数日が過ぎた。
「5件、契約が取れたよ!!」
「おう!!」